マクドナルドやモスフードサービスなどのハンバーガーチェーン店から、ケンタッキーフライドチキンや全国で展開するステーキチェーン店まで、保有株式や保有期間に応じてお食事券や割引券、商品セット発送などのさまざまな株主優待を用意している。この記事ではファストフード関連の株主優待を用意している11社を紹介する(最低投資金額は2018年2月8日終値で計算)。
食事券セットと1~5セット進呈 日本マクドナルドホールディングス
ハンバーガー店大手の日本マクドナルドホールディングス <2702> は、ハンバーガーや、ポテトなどのサイドメニュー、ドリンクなどの同社商品の引換券6枚が1冊となった優待食事券セットを、株式優待として提供している。
100株以上の保有者には優待食事券セットを1セット、300株以上の保有者には優待食事券セットを3セット、500株以上の保有者には優待食事券セットを5セット進呈する。同社ウェブサイトによると、一部を除き全国の店舗で利用することが可能となっているが、マックデリバリーサービスでは優待食事券を利用することができない。
【権利確定月】6月末日・12月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】48万1500円
モスバーガーやミスタードーナツでも モスフードサービス
モスバーガーやモスカフェなどを展開するモスフードサービス <8153> は、株主が所有している株式数に応じて、1年間で2回ほど株主優待券を提供している。100株以上所有している株主に対しては年間2000円分(1回で優待券500円分を2枚)、500株以上の場合は年間1万円分(1回で優待券500円分を10枚)、1000株以上の場合は年間2万円分(1回で優待券500円分を20枚)となっている。
モスフードサービスはミスタードーナツを展開するダスキンと資本・業務提携をしており、モスフードサービスの株主優待券は一部店舗を除くミスタードーナツ店舗でも利用可能だ。
【権利確定月】3月末日/9月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】33万円
100株保有から商品券を提供 日本KFCホールディングス
ケンタッキーフライドチキンを展開している日本KFCホールディングス <9873> は、半期ごとに一部を除く店舗で利用可能な商品券を提供している。100株から299株を保有している場合は500円券を1枚、300株から499株を保有している場合は500円券を3枚、500株から999株を保有している場合は500円券を5枚、1000株以上の場合は500円券を10枚贈呈している。ほとんどの店舗で利用は可能だが、宮城県の「宮城楽天Koboスタジアム宮城店」や埼玉県の「埼玉西武ドーム店」「さいたまスーパーアリーナ店」、東京都の「東京ドーム店」など、スタジアムや野球場の店舗では利用できないケースが多い。
【権利確定月】3月末日・9月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】20万300円
100株以上の継続保有期間に応じて買物券 ヴィレッジヴァンガード
ハンバーガー店「ヴィレッジヴァンガードダイナー」やコーヒー店「ヴィレッジヴァンガードカフェ」などを運営するヴィレッジヴァンガードコーポレーション <2769> は、単元株数である100株以上を保有している株主に対して、株式の保有期間に応じてお買い物券(1000円分)を提供している。
1年未満の保有者にはお買い物券を10枚(1万円相当)、1年以上継続して保有している株主にはお買い物券を11枚(1万1000円相当)、2年以上継続して保有している株主にはお買い物券を12枚(1万2000円相当)を進呈している。オンラインショップでは利用できない。
【権利確定月】11月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】10万900円
グループ店舗で飲食代が10~20%割引に サンマルクホールディングス
サンマルクホールディングス <3395> では、同社の株を100株以上保有している株主に対して、「株主様ご優待カード」を1枚提供している。このカードを提示すると、サンマルクホールディングの直営店とフランチャイズ店で、10~20%の割引を受けることが可能となっている。
ベーカリーレストラン・サンマルクやサンマルクカフェ、ベーカリーレストラン・バケットなど13ブランドでは20%割引、すし処函館市場では10%の割引をそれぞれ株主優待特典として受けることができる。店舗での飲食料金は対象となるが、販売コーナーの商品は割引の対象外となる。
【権利確定月】3月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】32万4000円
食事メニュー2皿とソフトドリンク2杯が無料 サニーサイドアップ
サニーサイドアップ <2180> では100株以上を保有している株主に対し、同社が運営・展開しているレストラン「bills」において、指定された食事メニューの中から2皿とソフトドリンク(アルコール飲料は対象外)2杯を無料で提供する株主優待を提供している。同社の発表によると、約4600円相当の株主優待となる。
国内店舗は七里ヶ浜店や横浜赤レンガ倉庫店など7店舗。海外店舗は韓国とハワイで展開する3店舗が対象。選べる食事メニューは「オーガニックスクランブルエッグ」「リコッタパンケーキ」「リングイーネ」「チョップサラダ」の4種類の中から2皿。
【権利確定月】6月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】9万300円
豪華製品詰め合わせセットも選択可能 東和フードサービス
パスタ店やケーキ店、カフェなどを展開する東和フードサービス <3329> の株主優待は、食事券の進呈か商品詰め合わせセットの発送の2種類となる。保有株式が100株以上の株主には500円券を3枚、200株以上の株主には500円券を6枚、400株以上の株主には500円券を12枚、1200株以上の株主には500円券を20枚、さらに2000株以上の株主には500円券を30枚進呈している。
食事券の代わりに、東和フードサービスの商品詰め合わせセットを選ぶこともできる。セット内容は時期によって異なることもあるが、100株以上の場合は「椿屋珈琲ドリップパック」、200株以上の場合は「椿屋珈琲ドリップパック・焼き菓子のセット」などが一例となっている。
【権利確定月】4月末日・10月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】16万8400円
食事券か商品セット券を選択方式で進呈 ペッパーフードサービス
「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」などを運営しているペッパーフードサービス <3053> は、優待食事券か自社製品セットを選択方式で進呈している。同社の単元株数は100株だが、株主優待の対象となるは300株以上の保有から。半期ごとに保有株式が300株以上の場合は優待食事券(500件×6枚)か商品セット1セット、1500株以上の場合は優待食事券(500件×12枚)か商品セット2セット、3000株以上の場合は優待食事券(500件×18枚)か商品セット3セットを株主に贈っている。
【権利確定月】6月26日・12月26日
【単元株数】100株(株主優待は300株から)
【最低投資金額】138万9000円
300円お食事サービス券を保有株数に応じて進呈 吉野家
牛丼チェーン店「吉野家」などを展開する吉野家ホールディングス <9861> は、保有株式に応じて300円お食事サービス券を株主優待として提供している。半期ごとに、100~999株を保有している株主には300円サービス券を10枚、1000~1999株の場合は300円サービス権を20枚、2000株以上の場合は300円サービス券を40枚進呈している。
サービス券は吉野家ホールディングス傘下のアークミールが展開する「ステーキのどん」や「ステーキハウスフォルクス」のほか、うどんチェーン店「はなまるうどん」などでも利用することができる。
【権利確定月】2月末日・8月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】19万8500円
保有株式に応じて商品引換券を贈呈 サーティワンアイスクリーム
B-Rサーティワンアイスクリーム <2268> では、同社の製品を購入できる株主優待券を保有している株式数によって贈呈している。
保有株式が100株から499株の株主には株主優待券1000円分(500円を2枚)、500株から999株の株主には株主優待券1500円分(500件を3枚)、1000株から4999株の株主には2500円分(500円を5枚)、5000株以上の場合には5000円分(500円を10枚)を贈っている。株主優待券を店舗で利用する場合には、消費税は別途かかる。サーティワンアイスクリームは日本国内で1100店舗以上を展開している日本国内の大手アイスクリーム企業。
【権利確定月】6月末日、12月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】40万4500円
全店で利用可能なバリューカード ドトール・日レスホールディングス
ドトール・日レスホールディングス <3087> は、全国のドトールコーヒーショップで利用することが可能な「ドトールバリューカード」を保有株式数に応じて提供している。100株以上300株未満の株主には1000ポイント(1000円分)、300株以上500株未満の株主には3000ポイント(3000円分)、500株以上の株主には5000ポイント(5000円分)のドトールバリューカードを進呈する。
ドトールは2016年2月から株主優待を上記の内容に変更しており、100株以上保有している株主に対する優待金額は若干減らしたが、保有株式が500株以上の株主に対しては優待金額を増やした。
【権利確定月】2月末日
【単元株数】100株
【最低投資金額】25万6900円
(岡本一道、金融・経済ジャーナリスト)