2007年以降の10年間で世界の富は27%増大したが、貧富の格差はいっそう広がったとする報告が11月14日に発表された。

スイス金融大手クレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートが毎年発行している「グローバル・ウェルス・レポート2017」によると、世界の人口の1%の富裕層が所有する総資産額は世界全体の50.1%を占めており、2008年の金融危機のピーク時の42.5%の割合から増加しているとのこと。また、世界人口の10%未満の人々だけで、世界の富全体の86%を所有しているという状況だ。

富んでいる人がより富んでいるということだろう。大富豪はどのようにして資産を増やしているのだろうか。お金を殖やす「大富豪のマインド」を見ていこう。

【分岐点①】あなたの、お金持ちのイメージは?

副業,給料,お金
(写真=PIXTA)

イメージとして、
一般人にとって、大富豪は「ずる賢い人」
小金持ちにとって、大富豪は「優秀な人」
大富豪にとって、大富豪は「まっとうな人」

金銭教育先進国のアメリカでは幼稚園からお金について学びはじめ、大富豪はアメリカンドリームを体現した人物として崇められます。ひるがえって日本。大富豪と聞くだけで「ずるい」だの「人のお金で云々」と眉をしかめる人が多いのは、文化や教育の影響が少なからずあると思います。

金融教育をタブー視しすぎたために、お金を稼ぐ行為はあたかも「他人から搾取して、ひとりだけ良い思いをすること」という独善的なイメージを持たれてしまう傾向があるのではないでしょうか。

また、もうひとつ大富豪のイメージが悪い原因として、真っ当にお金を稼いでいる人には世間が興味を持たない世俗的な背景もあるでしょう。実際は真っ当な商売人の方が圧倒的に多いにも関わらず、マスコミで大富豪が話題になるのは、富裕層ランキングが発表されるときか、嫌味な成金キャラを演じている「自称セレブ」がネタにされるときか、悪いお金の稼ぎ方をした人がつかまったときがほとんどです。

お金持ちへの道「成功するまで、当たり前のこと当たり前にやる」

これでは世間の大富豪に対するイメージが悪くなる一方です。まっとうなことをするだけで、大富豪になることはできます。私の知る大富豪を見ても、または世の中で成功したビジネスモデルを見ても、結局のところ誰よりも早く消費者のニーズを読みとったか、誰よりも早く行動を起こしたか、誰よりも完璧なサービスを提供できたか、のいずれかです。

以前とあるIT 長者に事業成功の極意をたずねたところ、こう言われました。「インターネットが伸びることは誰でも容易に想像できたはずです。伸びると分かっている市場であれば、当たり前のことをやるだけで当たり前のように結果は出せるはずなんですよ。ただ、それを人よりも少しだけ早く気づいて、少しだけ早く動いて、人よりたくさん努力しただけです」

パナソニックを創業した松下幸之助氏の言葉で「成功の秘訣は、成功するまで続けること」という名言もあります。私が最も好きな言葉のひとつです。

どんなに失敗を重ね、暗いトンネルの中で心が折れそうになっても、成功するまでやり続ければ最後は必ず成功する。当たり前のことをただ愚直に実践することの重要性を教えてくれる、とても重い言葉です。

【分岐点②】手元のキャッシュから新たなキャッシュを生み出すのがお金持ち

将来を考えるとき、
一般人は、年収2000万円をあきらめる
小金持ちは 、年収2000万で満足する
大富豪 、年収2000万円を…… 「大富豪」と「一般人」11の分岐点はこちら