フィナンシャルタイムズ紙によるMBAランキングの最新版が発表され、スタンフォード大学経営大学院が6年ぶりに首位に輝いた。昨年首位だったInseadは2位に、ウォートン・スクールが3位を維持。商学院に代わり、中欧国際工商学院がアジアトップMBA校となった。 総体的に順位が入れ替わっており、中欧国際工商学院やスローン経営学大学院、ハース・ビジネススクールがトップ10入り。IESEやケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクールが大きく順位を下げた。

ランキングはMBAが取得できる世界の経営大学155校を対象に、卒業3年後のキャリアや平均年収、MBA取得前との年収比較、授業料を含む諸経費を卒業3年後の給与と比較した「価値」、学生の国籍や女性生徒の比率、博士号取得の割合など、全20項目に基づいて評価したもの。

トップMBA 20校——米国が過半数、アジアトップは中欧国際工商学院

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(画像=スタンフォード大学経営大学院サイトより)

20位(昨年17位) ESADE(スペイン)
19位(24位) デューク大学フクア・スクール・オブ・ビジネス(米国)
18位(26位) NUS ビジネス・スクール(シンガポール)
17位(27位) ジョンソン経営大学院(米国)
16位(18位) Tuckビジネススクール(米国)
15位(15位) イェール大学マネジメントスクール(米国)
14位(15位) 商学院・HKUST(中国)
13位(5位) ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクール(英国)
12位(12位) ケロッグ経営大学院(米国)
11位(10位) IESE(スペイン)

10位(13位) ハース・ビジネススクール(米国)
9位(13位) スローン経営学大学院(米国)
8位(11位) 中欧国際工商学院・CEIBS(中国)
7位(7位) コロンビア・ビジネス・スクール(米国)
6位(9位) シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス(米国)
5位(4位) ハーバード・ビジネス・スクール(米国)
4位(6位) ロンドン・ビジネス・スクール(英国)
3位(3位) ウォートン・スクール(米国)
2位(1位) Insead(フランス、シンガポール)
1位(2位) スタンフォード大学経営大学院(米国)

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トップ20中12校は米国 最も順位を上げたのはジョンソン経営大学院

トップ20に12校がランクインと圧倒的な強さを誇る米国。そのうち順位を下げたのはハーバード・ビジネス・スクールのみで、6年ぶりの1位となったスタンフォード大学経営大学院を含む7校が順位を上げた。

2014年にスタンフォード大学経営大学院を卒業した生徒の3年後の平均年収は、21.4万ドル(MBA取得前との比較114%増)と115校中最も高い。卒業生による評価2位、キャリアアップ4位、『Academy of Management Journal』『Econometrica』といった学術刊行物に卒業生の記事・論文が掲載された回数は5位で、納得の首位獲得となった。

米国MBAのうち最も順位を上げたジョンソン経営大学院は、1946年ニューヨークで設立された。65社の企業と提携し、1.5万人を超える卒業生を輩出している。1年または2年間のMBA、エクゼクティブMBA、博士号、経営学修士号のほか、近年のビジネステクノロジー志向を意識したTech MBAなど、全12コースから選べる のも人気の秘密だろう。

卒業3年後の平均年収は16.1万ドル。上位校と比べると低く感じるものの、MBA取得前よりは平均123%増えている。留学生の割合は4割弱と若干低め。

初登場で最高順位は9割が留学生のシンガポール李光前商学院

アジアのトップMBA校は中欧国際工商学院(CEIBS)。1994年に中国政府と欧州委員会が非営利高等教育機関として共同設立した。出資は上海交通機関と欧州企業による。初のランキングを果たした2002年は92位で、長年にわたり商学院(HKUST)がアジアトップMBAの座を維持していたが、昨年から順位が逆転している。

両校を比べてみると、卒業3年後の平均年収は中欧国際工商学院16.3万ドル(168%増)、商学院15.8万ドル(112%増)。キャリアアップ23位、16位、卒業3カ月以内の就職率92位、89位、留学生の割合28%、70%、卒業生の国外での就職率31位、7位など、国際性やキャリアの展望では商学院がはるかに勝っているようだ。そうなると、やはり給与面での要素が順位に反映しているものかと思われる。

アジアからは2000年、シンガポールマネージメント大学の認可校として設立された李光前商学院が、初登場最高順位で49位 に。歴史が浅いためか卒業生による評価は77位、 平均年収も11.2万ドル(134%増)とかなり低めだが、卒業3カ月以内の就職率は88%、コストの価値は37位と安定した将来性を予感させる。90%が留学生と国際色も非常に濃いのも特徴だ。

HEC経営大学院、スターン・スクールは圏外へ

順位を大きく下げたのはケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクールで、2016年10位、2017年5位、2018年13位と、2年前よりも後退している。平均年収は16.2万ドル(100%増)、コストの価値3位、キャリアアップ11位、卒業3カ月以内の就職率89%など、目立った欠点は見えないものの、給与増加の速度やキャリアサービスの質が落ちているようだ。こちらも留学生の割合が94%と極めて高いためか、国外での就職は20位だ。

昨年まではトップ20入りしていたHEC経営大学院(フランス)は20位から21位へ、レナード・N・スターン・スクール(米国)は20位から23位へ後退した。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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