空前の売り手市場と呼ばれる新卒採用。2019年春卒業予定の大学生らの就職活動が3月1日(木)から本格的にスタートする。経団連ルールにより、会社説明会などは3月1日から、面接などの選考活動は6月1日にそれぞれ解禁するためだ。

「学歴フィルター」という言葉も一般的になりつつあるなか、売り手市場のなかでも特に強い立場にいるのが学歴社会の頂点に君臨する東大生だろう。そんな最高学府の学生たちは、どのような企業に注目しているのだろうか。

東大,就活,ランキング
(画像=PIXTA)

東大生に人気のコンサルティング会社

就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズ(所在地:東京都渋谷区)は、2018年2月20日に「東大生1800人が選ぶ、就職注目企業ランキング」を発表した。そのなかからTOP 10を見てみよう(9位が2社のため10位はなし)。

東大生1800人が選ぶ、就職注目企業ランキング
1位 株式会社野村総合研究所
2位 アクセンチュア株式会社
3位 三菱商事株式会社
4位 マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン
5位 野村證券株式会社
6位 株式会社ボストンコンサルティンググループ
7位 東京海上日動火災保険株式会社
8位 ゴールドマン・サックス証券株式会社
9位 シンプレクス株式会社
9位 株式会社三菱総合研究所

おなじみの名門企業がずらりと並ぶ。10社中6社(野村総合研究所、アクセンチュア、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、シンプレクス、三菱総合研究所)が広義のコンサルティング会社であり、日本のトップ学生層のコンサル志向が読み取れる。

企業が学歴フィルターをかける理由

今回アンケートに回答した東大生には、あまり関係ない話かもしれないが、上記のような大企業は学歴フィルターをかけていると言われている。それが事実だとすれば、なぜ学歴フィルターをかけているのだろうか。

まず、人気企業には何万人という学生が応募するため、限られた時間と人員で、全員と面接したりエントリーシートを読み込んだりすることは難しいという物理的な理由が挙げられる。

また、有名大学に入学できたということは、基本的にはテストで高得点を取ってきたということだ。テストの点が全てではないが、テストで良い点を取るためには、記憶力、理解力、コツコツ努力する力、要領よくポイントを抑える力などが必要だ。いずれも社会人として重要視されるスキルであり、学歴フィルターをかけることで、アバウトにそれらのスキルが備わっているか吟味することができる。

決められたルールのなかで結果を出す

新卒の一斉採用は日本独特の風習だ。その良し悪しの評価はさておき、決められたルールのなかで結果を出すのは、ビジネスマンにも求められる資質だろう。就活生たちには、自分が納得する道を選んで欲しいものだ。(ZUU online 編集部)