金(カネ)は天下の回り物と言いますが、結婚資金や教育資金、自動車やマイホームの頭金、そして老後の生活資金などを考えると、お金を稼いで貯金するだけではなかなか目標金額に追いつかないかもしれません。もちろん、自分自身が働いてお金を稼ぐことは大事なことですが、お金にも一緒に働いてもらえば、人生がより豊かになる可能性があります。
お金を稼ぐ
お金を稼ぐという言葉から、どのようなイメージを持ちますか。人によっては、一攫千金をイメージするかもしれません。また、自分で一生懸命働くことを思い起こす人もいるでしょう。
しかし自分でお金を稼ぐのには限界があります。1日は24時間しかないので、そもそも時間的な制約があります。また、自分自身は一人しかいないため、同時に複数の場所で働くことはできません。
もし、本業だけではなかなかお金が貯まらないために副業をしていたとしても、そのために時間を大きく割いてしまえば、本業のほうに支障をきたす可能性もあります。
「お金に働いてもらう」の意味するところとは
自分自身が働いてなんとかしようという視点も大切ですが、誰かに、もしくは何かに代わりに働いてもらうのも大事な考え方だといえるのではないでしょうか。そのひとつがお金です。
フランスの経済学者トマ・ピケティ(Thomas Piketty)博士は、「格差が生じる主な原因は『労働所得』の格差ではなく、『資本所得』の格差とその財産の相続による」と説明しています。これは自分の働きぶりではなく、どれだけお金に働いてもらったかによってトータルの収入に差が生まれるということを意味しています。
なお、ここでいう労働所得は給与収入などを指し、資本所得は資産運用などによって生まれた収入をいいます。資本所得としてイメージしやすいものを考えてみましょう。例えば、預金の利息、株式の配当金、投資信託の分配金、不動産の賃料などが思い浮かびます。資本所得とは、お金に働いてもらうことで得た収入といえます。
お金をコントロールし、お金に働いてもらう
このように考えると、すぐに資産運用をして、儲けることが大事だと考える人もいるかもしれません。しかし、実際に資産運用を行う前に、自分が「いつまでに」「何のために」「いくら必要だ」という目標をちゃんと設定し、目標利回りや運用内容を考えて実行することが大切です。
お金に働いてもらうためには、まずは自らお金をコントロールできるようにならなければなりません。そのために、資産運用の考え方や仕組みを学び、自分の投資スタンスをしっかりと決定しましょう。
お金が働けば人生が豊かになる
お金に働いてもらえれば、自分本来の仕事に集中できるようになります。仮に副業をするとしても収入を補うための後ろ向きの副業ではなく、自分の興味関心のある分野へのチャレンジやスキルアップのために、前向きに副業に取り組むことができます。
また、あくせく働く必要がなくなれば、時間的な余裕ができます。資格取得にあてたり、本を読んだり、家族と一緒に過ごしたりと有意義に時間を過ごすことができるでしょう。
このようにお金に働いてもらうと、金銭的なゆとりができるだけではなく、時間的なゆとりを得ることができます。これこそが、お金に働いてもらうこと(資産運用)のメリットであり、人生の豊かさにつながるといえるのではないでしょうか。(提供:マネーLife Style)
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