あらゆるリスク資産が暴落したリーマンショック。金融マーケットや不動産市場が阿鼻叫喚をきわめるなか、日本人にも馴染みが深いハワイのオアフ島の不動産は7%の下落で済み、すぐに高値を更新したという。
リーマンショックが与えた影響
2000年前後のITバブル崩壊後、米国の金融機関は、サブプライム層と呼ばれる低所得者への貸付を膨らませてきた。そのため、消費が活況になり、後にクレジットバブルとも呼ばれる好景気に繋がった。
しかし、2007年頃から融資の焦げ付きが目立つようになり、2008年9月には米大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻する。いわゆる「リーマンショック」であるが、どのくらいのインパクトだったのか、各リスク資産価格の推移を振り返ってみよう。
・日経平均株価
クレジットバブル高値は2007年7月の約18,000円。しかし2009年3月には約7,000円まで下落した。下落率は約61%(3分の1近く)。
・NYダウ工業30種平均
クレジットバブル高値は2007年10月の約14,000ドル。しかし2009年3月には約6,600ドルまで下落した。下落率は約53%(2分の1以下)。
・ケース・シラー住宅価格指数
S&P社が発表する指標で、全米主要10都市の一戸建て住宅価格の再販価格の変化を調査したもの。アメリカの住宅価格動向を示す最も一般的な指数と言われている。クレジットバブル高値は2006年4月の206.7。しかし2009年5月には140.9まで下落した。その後も緩やかに下がり続け、大底と確認できたのは136.9をつけた2012年1月だった。下落率は約34%。
ハワイの不動産価格が堅調だった理由
そのようなか、2016年度ハワイ州の不動産仲介実績5位を誇る「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ®」によると、リーマンショックでもハワイの不動産は7%しか下落しなかったという。主に3つの理由が考えられるようだ。
理由1. 世界共通のリゾート地
高級リゾート地と言われてハワイを思い浮かべるのは日本人だけではない。アメリカ人にとっても、世界の3分の1(北米・アジア・オセアニア)の人にとっても、ハワイは魅力的なリゾート地だ。実際、ハワイには世界20ヶ所以上から直行便が飛んでおり、2016年は約890万人が訪れた。同社によると訪問者は年々増えており、2017年には940万人になったとのことである。世界中の富裕層がハワイを訪れ、魅了され、ここに別荘や不動産を持ちたいと思うようになるわけだ。
理由2. 限られた供給が需給を引き締める
あらゆる価格は「需要と供給のバランス」によって決まる。上記は需要の話であったが、供給面からも、ハワイは需給が引き締まっている。ハワイは小さな島だ。訪れる人が年々増えていくとしても、島の面積自体を大きくできるわけではない。競争力の源泉となっている綺麗な海や自然を破壊してどんどん住宅を建てるわけにもいかない。さらに移住先として世界トップクラスの人気を誇るハワイは、近年、人口増加に住宅供給が追いついていないことが問題視されている。供給が限られている以上、価格に上昇圧力がかかるのは必然だ。
理由3. 高い透明性と公平性を担保する不動産取引システム
ハワイの不動産は、情報公開システム(MLS)によって、過去の売買データから直近の契約履歴、物件の状態や周辺の詳細まで全て閲覧可能となっている。マーケットの中央価格や平均取引数、市場全体の価格推移など詳細なデータも見れるので透明性が高い。また、売主と買主両者の権利と利益を保護するため、公平な立場で不動産取引の手続きを代行するエスクローが仲介することが法律で定められており、トラブルを防ぐ仕組みが確立されている。
詳細は名門「サザビーズ」に起源を持つ富裕層向けサービスへ
サザビーズとはもちろん、260年以上の歴史を持つ世界最古のオークションハウスのことだ。そんな「サザビーズオークションハウス」を起源に持ち、世界69の国と地域、950のオフィス、22,000人以上の世界最大級のネットワークを構築している世界的な不動産仲介ブランドが「サザビーズ インターナショナル リアルティ®」である。日本では「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ®」というサービスブランドを展開している。
もちろん顧客の多くは日本人富裕層であり、初めて海外不動産投資を検討する顧客から限られたハイエンドな顧客まで幅広い層へ、顧客のニーズに合わせた選りすぐったアメリカ不動産を提供している。リーマンショックにも動じず、資産価値は右肩上がりのハワイ不動産。この機会に、ポートフォリオの一部に入れる検討をしてみてはいかがだろうか。