中国経済,医薬品通販,EC,小売業界
(画像=Webサイトより)

目次

  1. アリババが医薬品ネット通販にも進出
  2. 阿里健康、初の経常黒字に
  3. 阿里健康の歴史
  4. ネット通販にとどまらない将来構想

アリババが医薬品ネット通販にも進出

アリババグループには医薬品のネット通販会社「阿里健康」がある。2014から15年にかけて投資した医薬品ネット情報会社「中信21cn」と、天猫(アリババのB2C通販サイト)の医薬品部門を合わせて設立した会社で、香港市場に上場している。

アリババが医薬品のネット販売を通じて、何をしようとしているのか、2018年18年3月期の決算を見ながら探ってみよう。(1元=17.35日本円)

阿里健康、初の経常黒字に

阿里健康の2018年3月期売上は24億4300万元、前年比414.2%、売上総利益は6億5300万元、前年比248.8%だった。経常損失は47.7%減の1億900万元だったが、その他収入を合わせ、最終的に初めて800万元の利益を確保した。

直営サイトは「阿里健康大薬房」「阿里健康海外旗艦店」「阿里健康旗艦店」の3つがあり、年間利用者数は1500万人だった。またその他の健康関連サービスも成長は著しい。

阿里健康の拡大をリードしたのは、そのビジネスモデルに張り巡らせた巨大なネットワークに秘密があるという。医療機関によるネット問診や関連サービスにとどまらず、直営サイトによる売上、ネット通販サイトの開放、患者のサポートや健康相談など、同社に関係する個人と機関はかなりの数にのぼる。

阿里健康の歴史