保険選びのポイント3 保障期間と払込期間について再考

保険の見直しをする際は、「保険期間」と「払込期間」についてもしっかり考えておきたい。

●生涯必要な保障と一定期間必要な保障を分けて考える

ひとくちに「保険」といっても、医療保険のように生涯にわたり保障が必要なものもあれば、子どもが成長するまで、ローンの支払いを終えるまで……というように、一定期間に限定して必要な保障もある。

そのため保険の見直しをする際は保険期間に着目し、「どの保障」が「いつまで」必要なのか、慎重に考えてみる必要がある。

死亡時に大きな保障を受けられる死亡保険については、定期型の商品を選択する方が賢明であろう。一方、医療保険については、終身型の商品に加入しておくことをおすすめする。もちろん、若い間は定期型の商品で保険料を抑えつつ更新のタイミングで終身型に乗り換える、という選択肢もないではない。しかし、長寿化が進んでいる現代においては、健康状態に問題がないうちに終身型の医療保険に加入しておいた方が賢明なのではないだろうか。

●短期払いで老後の経済的負担を軽減するのもあり

保険選びをする際は、保険料の「払込方法」にも着目することをおすすめする。

例えば、終身型の医療保険の場合、払込期間も終身、つまり、生きている限り保険料を払い続けるというのが一般的である。しかし、保険会社によっては、「55歳払い済み」「60歳払い済み」「10年払い済み」というように、短期払いが可能な商品を販売していることがある。

短期払いにすると年間保険料は高くなってしまうが、収入が減少する退職後の保険料負担を抑えられるというメリットもある。老後の生活を豊かにするためにも、保険料の短期払いを検討してみてはいかがだろうか。

保険の見直しは早めに!後悔のない保険選びを

結婚や子どもの誕生、就職、転職といったライフイベントも保険の見直しをするタイミングではあるが、保険内容について疑問を持った時や新商品に興味を抱いた時も、見直しのタイミングだと言える。健康状態が悪化すると保険に加入できない可能性がある以上、保険の見直しはなるべく早く行うことが大切である。そして、保険の見直しをする際は、その保障内容についてはもちろん、保険期間や払込期間についても入念に確認することをおすすめする。

曽我部三代
保険業界に強いファイナンシャルプランナー。富裕層の顧客を多く抱え、税金対策・相続対策を視野に入れたプランニングを行う。2013年より、金融関連記事のライターとしても活動中。

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