学資保険の仕組みと、その本質
学資保険は文字通り「保険」です。目的は子供の学費積立ですので、満期が15歳、17歳、18歳、20歳、22歳などと、学校の卒入時期に合わせています。最近は、学資保険の利率が以前よりよくなっており、加入者が増えています。
注目点は「表面利率」と「リスク回避」です。表面利率とは、満期時の利率のこと。月々、あるいは年払いの保険料と、リターンの金額でわかります。もし、医療保険がセットの場合は利率はマイナスになります。
もう一つは、万が一契約者が死亡した時、以後の積立(保険料支払い)は不用という仕組み。保険は基本的に、死亡時に保険金が支払われますが、学資保険の場合は、当初の約束通り、満期の17歳、18歳といった時期に、予定通り口座に振り込まれます。積立商品で、死亡リスクの回避があるのは、保険しかありません。
両者は何が違う?どんな人に最適?
NISAの場合、例えば年間50万円投資し、5年で250万円になったとします。最初の50万円の投資分は終了期間の5年目で70万円になっていたら、20万円のプラスです。この時点で2023年以内ならば、再度70万円を非課税枠に移す事ができ、そのまま増えるのを待つ事もできるのです。
つまり、NISAは「5年」の投資期間と「その後5年」の『タイミングを図って』引き出す期間を持っている商品、というわけです。学資保険が「月々口座から払いっぱなし」「満期まで放りっぱなし」に比べて、毎週ネットで株価をチェックするなどの『マメさ』が必要になります。
ただ、今はスマホでも、株式の売買情報が得られます。電車の乗継時間や、朝一番でのチェックで、投資の習慣をつければよいわけです。最初は億劫でも、次第に慣れてきますので、できれば、学資保険とNISA両方のどちらか、ではなく両方ともトライしてみよう、と考えて選択すればよいのではないでしょうか。(NISAの口座開設は期限がありますので、決断はお早めに)
【参考:
NISAで始める株式投資〜おすすめ高配当銘柄への注目法〜
】
【参考:SBI証券でNISA〜口座開設を1から解説〜】
【参考:
【東証マザーズ上場】NISAで買いたいおすすめ銘柄50選
】
確実なイベントに備える金融商品とは
学資保険の良さは『確定利回り』『確定した満期時期』の2点です。確実にやってくるイベントには、まずこういった商品を備えましょう。ただ、確認す べき点は、学資保険の『満期日』です。大学入学時はお子さんが何歳の時でしょう か?一般的な入学年齢である18歳である場合、 学資保険の満期日は「お子さんが18歳になった年の3月」となってはいない でしょうか?もし、入学金や生活費の対策をするのでしたら「17歳満期」で なければ間に合わないかもしれません。
確実なイベントに備える商品は、その満期日も確実に抑えましょう。これは最低限の金額でよいのです。そして、NISAのような利回りの楽しみがある商品を10年運用で持っておきます。時間差でさまざまな金融商品をうまく利用しましょう。