トイプードルでシミュレーション

●「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の場合

補償割合70%では通院・入院1日の支払限度額は1万4,000円・年間20日まで、手術の支払限度額は1回14万円・年間2回までであり、月払保険料は3,440円、年払保険料は3万7,510円、生涯払込保険料(見込み)は80万8,690円となる。

補償割合50%だと通院・入院の1日の支払限度額は1万円・年間20日まで、手術の支払限度額は1回10万円・年間2回までであり、月払保険料は2,570円、年払保険料は2万8,060円、生涯払込保険料(見込み)は58万5,430円となる。

●「どうぶつ健保ぷち」の場合

補償割合は一律70%で、手術を伴う入院で、入院1日の支払限度額は1万4,000円、手術の支払限度額は1回50万円・年間2回までであり、月払保険料は1,130円、年払保険料は1万2,310円、生涯払込保険料(見込み)は14万7,720円となる。

先に挙げた治療例のうち、トイプードルに多い骨折治療に関して、5日間の入院で10万円、入院中の手術で25万円、術後の抜糸・経過観察のための10日間の通院で10万円、総額45万円の治療費に対して支払われる保険金額を検証する。

●「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の場合

補償割合70%だと、入院・通院通算15日分の補償として21万円、および手術補償が1回の支払限度額14万円であるため計算上の合計保険金額は35万円、実際の治療費は総額45万円であり支払限度は70%つまり31万5,000円なので、支払われる保険金は31万5,000円となる。

同じ治療例における「どうぶつ健保ふぁみりぃ」補償割合50%では、入院・通院補償は計15万円、手術補償は10万円、計算上の合計保険金額は25万円、治療費総額の50%である22万5,000円が支払限度額であり、支払われる保険金は22万5,000円だ。

「どうぶつ健保ぷち」では、入院5日間で支払限度額の7万円、手術費用は全額の25万円、計算上の合計保険金額は32万円、治療費総額の支払限度70%が31万5,000円なので、31万5,000円が保険金として支払われる。

「どうぶつ健保ふぁみりぃ」の生涯払込保険料が補償割合70%では45万120円、50%では33万6,720円、「どうぶつ健保ぷち」の生涯払込保険料は14万7,720円である。ペットの一生において、治療費が高額な手術を伴う入院が1度でもあると想定すると、保険料の安い手術・入院特化型であれば、生涯払込保険料以上の保険金が支払われる見込みがある。

トイプードルのような小型犬では、手術が必要になりがちな膝蓋骨脱臼で治療を受ける可能性もある。できるだけ保険料を抑えながら高額な治療費に備えたければ、通院治療は全額自己負担になるが、手術・入院特化型の保険を選ぶのもよいだろう。

猫の腎不全を想定したシミュレーション 払込保険料とのバランスは?

猫の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」補償割合70%の月払保険料は3,180円、年払保険料は3万4,740円、生涯払込保険料(見込み)は65万4,280円、補償割合50%の月払保険料は2,390円、年払保険料は2万6,080円、生涯払込保険料(見込み)は47万5,360円である。

「どうぶつ健保ぷち」の月払保険料は1,050円、年払保険料は1万1,410円、生涯払込保険料(見込み)は21万4,930円になる。

高齢猫であれば珍しくない腎不全の治療は、長期に及び通院回数も多くなるため治療費が高額になりやすい。手術こそ伴わないが、腎不全のような通院治療への備えを想定して、先述の治療例、4日間の入院費6万円・60日間の通院治療費18万円で総額24万円について支払われる保険金額を確認する。

「どうぶつ健保ふぁみりぃ」補償割合70%では、入院補償で5万6,000円、通院補償で18万円、計算上の合計保険金額は23万6,000円であり、治療総額の70%の支払限度は16万8,000円なので、16万8,000円が保険金として支払われる。

「どうぶつ健保ふぁみりぃ」補償割合50%の入院保障は4万円、通院補償で18万円、計算上の合計保険金額は22万円、治療総額の支払限度額は12万円なので、12万円が保険金額となる。

猫は腎不全以外にも膀胱炎や尿結石になる可能性があり、通院治療や自宅での療法食による対応が基本になる。通院治療を補償できるタイプであれば、不幸にも、一生のうちに病気やケガで数回通院治療を受ければ、払い込んだ保険料が無駄になることはないだろう。

しかし、猫の中でも体が大きなノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンといった猫種は肥大性心筋症、足の短いマンチカンは椎間板ヘルニア、猫種を問わず結晶が溶解しないタイプの結石症が悪化すると手術が必要になることもある。こうした猫のお守り代わりにペット保険を考えているならば、安い保険料の手術・入院特化型という選択肢もある。(ZUU online編集部)