昨日の海外時間には、米長期金利が上昇したにも関わらず全般的にドル売りが強まりました。しかしNY時間に発表された米・8月CB消費者信頼感指数が予想を大きく上回るとドルは下げ止まり、NY時間午後にはいって米長期金利が一段と上昇する中買い戻されました。

今後の見通し

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(画像=PIXTA)

昨日も欧州時間からNY時間午前にかけてドルが全般的に売られました。これで先週金曜から3日連続です。特に昨日は米長期金利が比較的大きく上昇したにも関わらずドルが売られたので、理由はわかりませんが、何等かの特殊なフローが出ている可能性もあります。この動きがいつまで続くかはわかりませんが、逆らう理由もないことから今日も東京時間午後からの動きに注目したいと思います。

東京時間午後からのドル売りをトライ

金曜日に作った111.40円でのドル売りのポジションですが、NY時間に111円割れを試したあと下げ渋ったことから111.10円で小幅ですが利益を確定しました。今日は今書いたように東京時間午後から欧州時間にかけてドル売りのポジションを作りたいと考えています。

海外時間からの流れ

欧州時間、東京時間午後にはいって日経平均が上昇幅を縮小する中ドル売りが優勢となった流れを引き継いで、ドル円は111.00円台まで下落し、ユーロドルは1.1720台まで上昇しました。

NY時間にはいると、米長期金利は上昇をはじめましたがドルは弱含み、ドル円は110.90円台まで下落幅を拡大し、ユーロドルは1.1730台まで上昇しました。この間ユーロ円は8月2日以来となる130円台に乗せ、130.20円台まで上昇しています。

その後発表された米・8月CB消費者信頼感指数が予想を大きく上回るとドルが反発を開始、NY時間午後にかけて米長期金利が一段と上昇したことからドル円は111.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.1690付近まで下落しました。NY時間引けにかけてはやや円が買い戻され、ドル円は111.10円台まで、ユーロ円は129.90円台まで下落しました。

東京時間にはいってからは、日経平均が堅調に推移していることもあってドル円も堅調に推移しています。

今日の予定

今日の海外時間には、米・第2四半期GDP/個人消費/GDP価格指数/コアPCE(改定値)、米・7月中古住宅販売保留指数の発表が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp