7月下旬から3月決算企業の第1四半期決算と並行して行われていた12月決算企業の中間決算ですが、3月決算企業は第1四半期決算ということもあって業績予想の上方修正を行う企業が限られましたが、12月決算企業は折り返し地点の中間決算ということもあって上方修正に踏み切るところも比較的多くみられました。そしてそうした企業のなかには上方修正で一転して最高益更新予想となったものや、上方修正で最高益更新の可能性がさらに高まった銘柄などもみられます。
例えば昭和シェル石油(5002)では上方修正で営業利益が一転して2005年12月期以来13年ぶりに最高益を更新する見通しとなっています。また、日本カーボン(5302)やDMG森精機(6141)でも上方修正で10年ぶりの最高益更新の可能性がさらに高まったほか、アサヒグループホールディングス(2502)や昭和電工(4004)、資生堂(4911)などでも昨年に続いての最高益の可能性が上方修正で一段と高まる格好となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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