2018年9月11日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中貿易問題を巡り、トランプ米大統領から日本に対して厳しい発言などもあり、米ドル/円は一時円高に向かった。しかし、その後追加の材料は出ず、ショートに傾いたポジションの調整などにより現在は反発している。とはいえ、米国の中国に対する2000億ドルの制裁措置第3弾を今週にも発動するということ、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉も先行きが不透明なことから、米ドル/円を積極的に買う状況ではない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

新興国経済の悪化により、豪ドルやNZドルといったコモディティ通貨が次のターゲットとなる。コモディティ価格は、中国経済の軟化の影響も受けて下落しており、ここからは豪ドルやNZドルの下落が予想される。対円、対米ドルのどちらでも構わないが、長期的な目線で見ると、豪ドル/米ドルは0.68ドルがターゲットとなりそうだ。さらに、仮にオーストラリアの住宅バブルが崩壊した場合は、2008年のリーマンショック前の水準となる0.5ドル台まで達する可能性もある。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。