7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も先月中旬に終了しましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期の上場企業の経常利益は前年同期比で16%以上の増益となったとのことです。ただ、このように第1四半期は大幅な増益となったものの、まだ第1四半期ということもあって通期の業績予想を据え置く企業が大半となりました。

(画像=PIXTA)
しかし、こうした銘柄のなかには最高益更新への折り返しに向けて順調な滑り出しを切った銘柄もみられます。そこで今回は最高益が予想される営業利益の見通しを据え置いた3月決算銘柄のなかから上期予想に対する第1四半期の進捗率が6割以上となったものをピックアップしてみました。例えば前期に続いて最高益が見込まれるJXTGホールディングス(5020)やコスモエネルギーホールディングス(5021)では第1四半期の上期予想に対する進捗率が8割以上となっています。

(画像=マネックス証券)
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・ファンダメンタルズの改善をいつ織り込むか 企業業績、景気ともに拡大
・貿易摩擦が悪材料だが底打ちを探る展開か
・9月の相場展望
・2018年8月米国雇用統計プレビュー
・今年も来るか?秋以降の株高パターン。秋冬に好調な銘柄は?