アメリカ合衆国の株価指数であるニューヨークダウが、2018年9月21日に過去最高値を突破し26,743.50ドルをつけた。年末に向けて、さらに上昇する可能性も期待できそうだ。

そんなトレンドの中、果たしてどんな株を買ったら良いのか。AmazonやAppleなど、我々の身近な商品を展開している成長企業の例に、アメリカ株投資の戦略を考えてみたい。

巨大な成長株としてみるアメリカ株

Amazon,投資
(画像=Sundry Photography/Shutterstock.com)

現在、世界の企業で時価総額のツートップはAmazonとApple。私たち日本人も、この2つの企業が提供するサービスやデバイスを目にしない日はないと言っていいほど生活に浸透している企業だ。

特にAmazonは注文商品が当日に届くプライムナウや、映画・音楽のストリーミングなど、顧客第一主義的なサービスで会員を増やし、売上高が伸長中。実際、ここ3年の売上高は2015年1,070億ドル、2016年1,359億ドル、2017年1,778億ドルと毎年約30%程度の大幅な伸びを実績として残している。

アマゾンのように成長を遂げている企業は、利益が出たとしても配当に回さずに次の設備投資へと回すことも多い。誰もが知る巨大企業でありながら、成長株でもあるのだ。

顧客目線を重視する企業は、株式投資においては有力候補となる。

Amazonに限らず、顧客第一主義を貫く企業は長期投資という形で応援したくなるものだ。株を一生涯保有することを前提に投資先を考える場合には、目先の業績数字だけにとらわれるのでなく「顧客目線で事業展開を行っているかどうか」を企業選定の基準にしてみると、株価の伸びも期待できる。

値下がりした成熟企業の配当を狙う方法も

アメリカ市場に上場しているグローバル企業といえども、株価を落としている企業もある。

例えば、ケチャップやクラフトチーズなどで世界的に有名なクラフトハインツや、有名SNSを展開するツイッターなどは、業績不調で株価も下げ基調だ。PERを見ても割安となっている。

ただ、食品株は鉄道や運輸、電力などと同じようにディフェンシブセクターなので、景気が良い時はそれほど投資家から好んで買われない傾向があることも留意したい。また、これらの業種は成熟した企業が多く、利益を設備投資に回さずに、配当として投資家に提供するケースも多い。

クラフトハインツは、投資家へ四半期ごとに配当を出している企業だ。同社の製品が世界から消えるということは今のところ考え難いので、今株価が割安なタイミングで買い、10~20年後を見据えて投資を続けるという考え方もできる。

上昇トレンドにあるグローバル企業の押し目を狙いたい

業績好調な企業、将来が期待される企業の株価は上昇トレンドに乗っているので、ここは素直にその流れに乗る企業を狙っていきたい。

とはいえ、今すぐに株を買えばすぐに儲かるというわけではないだろう。できれば株式市場が小休止する、株価下落のタイミングで買いたいところだ。

株式市場には「押し目買い」という言葉があるが、上昇株にも押し目はやってくるので、そのチャンスを辛抱強く待ちたい。

文・谷山 歩(個人投資家、マネー系ライター)/MONEY TIMES

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