このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。

2018年10月18日(木)Market TalkのSummary

米国株急落の背景

・米金利上昇で株価の割高感が意識された
・株式の益利回りについて
・VIXショックについての議論でおかしい点は

今後の見通しは

米国株については調整完了とみてよいのではないか。日本株も早期に23,000円を奪回して、米中間選挙、日本の中間決算が終わる11月中旬から下旬にかけて再度高値を取りに行く動きとなるだろう。

年内、今回のような急落の再来に注意すべきですか

年内に限っていえば、2月そして今回と既に2回「米金利上昇で株価大幅調整」をやっている。年内残り2か月ほどの間に同じことを繰り返すとは考えにくいので、年内は無いのではないか。

世界景気終盤と盛んに言われ出しましたが、稼ぐ力を信じて日本電産やオムロンを長期保持していていいでしょうか

いいと思う。世界景気のスローダウンはあるだろうが、そういった中でオムロンや日本電産のビジネス、業績は堅調であろう。

日経平均は22,000円を一旦切りますか、年末は24,000円を超えますか

22,000円は切らないと思う。24,000円を超えて25,000円を目指せると思っている。

そろそろ、調整のかなり進んだグロース株への見直しが期待できると思うのですが、どうでしょうか

米国金利が高止っている中ではなかなか難しいかもしれないが、グロースとかバリューということではなく、グロースの中でも機械や電気などは業績そのもので買っていけると思う。

心理的な節目の2万3000円に近づく水準では利益確定売りが上値を重くしそうですが、突破の糸口になるのは何でしょうか

決算発表ではないか。決算を見て業績を確認して、ということになるだろう。

広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト

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