ウェルライフセミナーのお知らせ

<要介護認定者は増加の一途>

 現在、要介護(要支援)の認定を受けている人は618 万人(厚生労働省「介護保険事業状況報告」2015 年11 月末時点)と、10 年前の約1.4 倍に増加しています。高齢化が進むことで介護される人は増加し、それに伴って介護と仕事の両立に思い悩む就労者も増え続けています。

<働き盛りの介護離職問題>

 育児・介護休業法では、「介護休業制度」「介護休暇制度」「介護のための勤務時間の短縮等の措置」などが定められていますが、実際に取得できている人の割合は介護休業と介護休暇、それぞれ3.2%、2.3%にとどまっています。その一方で、介護が理由で離職・転職した人は2007 年10 月から2012 年9 月の5 年間で48 万人にものぼり、特に働き盛りの40~59 歳がその半数を占めています。(総務省「就業構造基本調査」2012 年)

 会社が制度を準備しても充分に活用されず、仕事と介護の両立に苦しみ、やむなく退職に追い込まれるという実態が見えてきます。

<元気なうちに準備できることも>

 ウェルライフ開発室では、企業や団体向けにメンタルヘルス・介護・健康の分野でセミナーを行っていますが、ここ数年、介護セミナーの依頼が増えてきています。社内で介護セミナーの告知をすると、予想以上に受講希望者が多く、人事担当の方が驚かれることも多々あります。

 40~50 代は働き盛りであると同時に、介護の主な担い手となることも多い世代です。介護は他人事ではないと漠然とした不安を抱えながらも、何から手をつけたらいいか分からないという声も聞かれます。

 当室の介護セミナーでは、介護保険で利用できるサービスの上手な活用法や遠距離介護の注意点など、仕事と介護を両立していくためのヒントとなる情報を提供しています。介護に直面したときの対策も重要ですが、元気なうちにできる事もたくさんあります。日頃の親の状況、例えばどこの病院に通っているのか、どんな薬を飲んでいるのか、またご近所付き合いの様子などを知っておくことも介護に備える第一歩です。親への連絡は必要に迫られた時だけという方も、まずは電話で声を聞くところから始めてみてはいかがでしょうか。(提供:第一生命経済研究所

(ウェルライフ開発室 荒銭 恵子)

ウェルライフセミナー(メンタルヘルス・介護・健康)
保健師の資格を持った専属講師が担当し、全国で300 回以上開催しています。
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株式会社第一生命経済研究所 ウェルライフ開発室 担当 荒銭
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