日経平均 21,457.29 円 △ 307.49 円
≪東証一部≫
売買高 22億0,790万株
売買代金 4兆0406億1700万円
値上り銘柄数 1,840 銘柄
値下り銘柄数 239 銘柄
騰落レシオ(25日) 72.52 % △ 1.36 %
為替 1ドル=112.64 円
市況概況
米国株が大幅安となったことから売り先行となりました。それでも為替が円安に振れたことや好決算に反応するもの、芳しくない決算でも売られ過ぎの修正が見られるものなども多く、売り一巡後は買い戻しを急ぐ動きになって切り返しました。21,000円を割り込まなかったことで買い戻しを急ぐ動きもあったものと思いました。中国株がまちまちとなったことでいったん手仕舞い売りに押され、堅調ながらも上値の重い展開になりました。
昼の時間帯には買い戻しを急ぐ動きもあり、後場に入ると年金資金の買いが取りざたされてさらに買い戻しを急ぐ動きなども見られました。日銀の金融政策決定会合が開催されていることもあって持高調整の買いもあり、売られ過ぎの修正が続いたということです。取引時間中の決算発表も芳しくない決算でも売られないことから、さらに買い急ぐ動きもあったものと思います。ただ、さすがに節目と見られる21,500円水準を超えると今度は手仕舞い売りに押され上げ幅を縮小、最後は指数の見直しに絡む売り買いもありましたが、特に影響もなく売り買い交錯しながら売り優勢となりました。
小型銘柄も買い直されて総じて堅調となりました。東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均と二部株指数は堅調ながらも上値も重くなりました。先物は板も薄く参加者の少ない感じでした。先物主導で動くということもすくなく、大きく方向付けるようなこともありませんでした。
決算発表への反応というよりは売られていたのか買われていたのかで反応が違います。結局は決算に関係なく買われ過ぎた銘柄が売られ、売られ過ぎたものが買われるということになっています。それでもまだまだ世界的に買われ過ぎたものが売られるという流れになっており、業績面から割高感が強い銘柄が売られるのでしょう。単純に低PER(株価収益率)や低PBR(株価純資産倍率)などが買い直されると思います。
●テクニカル分析
日経平均
底値圏での「包み足」となりました。まだ底値圏での保ち合いということなのですが、今日の陽線で底入れ感が出たとも見られそうです。21,000円~21,500円をどちらに放れるかということになりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。