北風が冷たい朝となり、いよいよ「冬」が来るという感じです。株式市場は「大寒波」は過ぎたような感じですが、まだまだ波乱もありそうです。これまで、2012年以降の「アベノミクス」相場の中でも、何度か急落するというケースがありましたが、ほとんどのケースが高値から、あるいは急落を始めてから底値を付けるまでに1~2カ月かかっています。ここから反発となるとかなり反発が早いパターンとなり、まだ下値を試す場面もあるのかもしれません。

昨日のコマツ(6301)やファナック(6954)の決算発表への反応を見ていると、やはり売られ過ぎ銘柄が買われているということであり、単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などで「割安」とされている銘柄等が注目されます。チャート面からも含めて「割安」とされる銘柄が東証一部でもまだ169銘柄もあり、反発が期待される銘柄も多いと思われます。日経平均が・・・、とみるよりも売られ過ぎ銘柄の修正に注目です。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株が軟調でも好決算銘柄などを中心に買われました。売られ過ぎ銘柄は芳しくない決算の発表でも織り込み済みとされて買い直されるというように、売られ過ぎ銘柄の反発は続くものと思われます。ただ、買われ過ぎ銘柄がどこまで戻すかということで、米国株もさらに上値を買い上がる動きが出るかどうかということになりそうです。

いったん大きく下落した後というの急反発と急落を繰り返すことも多く、まだまだ乱高下が続くと思われます。指数に振り回される銘柄等も出てくるのでしょうが、決算発表などを見極めながら「割安」か「割高」かをしっかり判断していくことが大切と思います。値動きだけについて行くと右往左往するだけということになりかねないと思います。

ファナック(6954)やコマツ(6301)などはしっかりと戻して来ており、戻りを試す動きが続きそうです。明治HD(2269)や森永乳業(2264)なども順調に戻しています。後はまだまだ出遅れ感が出ている三菱商事(8058)などの商社株や三菱UFJ(8306)など銀行株にも注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。