3月決算企業の中間決算発表が先週からスタートしています。先週は始まったばかりということもあって決算を発表する企業もまだわずかでしたが、それも今週に入って徐々に増えTOPIX500採用の3月決算銘柄に限っても昨日と一昨日の2日間で60社以上の企業が決算を発表しています。そこで今回は10月29日と30日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速集計してみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

それをみると折り返し地点の中間期ということもあって業績予想の修正も目立ち、4割以上の企業が業績予想を見直しています。例えばソニー(6758)は通期の営業利益の見通しを2000億円上方修正し、その結果として減益予想が一転して増益予想となり前期に続いて最高益を更新する見通しとなっています。一方で三菱電機(6503)やファナック(6954)では通期の営業利益の見通しを下方修正しています。

決算集計(10月29日-30日発表分)
(画像=マネックス証券)
決算集計(10月29日-30日発表分)
(画像=マネックス証券)
決算集計(10月29日-30日発表分)
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もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算企業の中間決算発表が先週からスタートしていますが、それが今週は一段と本格化しています。こうしたなか11月1日はスズキ(7269)や住友商事(8053)、KDDI(9433)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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