正式名称:欧州中銀定例理事会
ポイント:欧州中銀の金融政策
概要:欧州中銀の金融政策の目標として、物価安定が挙げられる。それは「ユーロ圏で統一された基準による統合消費者物価指数(Harmonized Index of Consumer Prices, 以下HICP とする) の前年比上昇率を2 %を下回ることである。欧州中銀は主要目的である物価安定の維持をする為に、①マネーサプライ伸び率:物価安定と整合的で、かつ物価安定を達成するような参照値を設定、②物価動向見通し及び物価安定に対するリスクについて、 幅広い金融・経済指標を用いて判断している。
特徴:ECB理事会は、総裁・副総裁を含む6名のECB役員と16カ国のユーロ圏中央銀行総裁(2009年6月現在)により構成されている。理事会は通常月2回開催され、1回目の理事会でユーロ圏の政策金利等の決定が行われる。下旬に開催される2回目の理事会では金利を変更しないことを決めている。また欧州中銀政策金利の指標の長所は、欧州中銀定例理事会の後、欧州中銀総裁の記者会見が開催され、金融政策に関する見解の公表、質疑応答が行われることだ。短所は、欧州中銀定例理事会での投票行動が公表されないことである。
洞察(インサイト):政策金利が引き上げられた時、次のような影響・効果が生じる。債券市場や株式市場では軟調推移が見られる。また、ユーロは堅調推移する。しかし、政策金利が引き下げられた時には、債券市場や株式市場では堅調推移が見られ、ユーロは軟調推移を見せる。
発表頻度:毎月
発表時期:毎月第2木曜日
重要度:1