先月下旬から3月決算銘柄の中間決算発表がスタートしていますが、それと並行して行われているのが12月決算銘柄の第3四半期決算発表です。そして12月決算企業は3月決算企業に次いで企業数が多いことから10月中に既に60社以上の東証1部上場企業が決算を発表しています。そこで今回は東証1部上場企業を対象に10月中に行われた12月決算銘柄の第3四半期決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

それをみると今期も残すところ第4四半期のみとなったこともあって4分の1の企業が通期の業績予想を修正しています。ただ、上方修正に比べて下方修正の方が目立ち、上方修正はヒューリック(3003)や協和発酵キリン(4151)などの4銘柄に止まる一方で下方修正は12銘柄にのぼり、山崎製パン(2212)、JT(2914)、ヤマハ発動機(7272)、シマノ(7309)、キヤノン(7751)などが通期の営業利益の見通しを引き下げています。

12月決算銘柄の第3四半期決算集計速報
(画像=マネックス証券)
12月決算銘柄の第3四半期決算集計速報
(画像=マネックス証券)
12月決算銘柄の第3四半期決算集計速報
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

先月下旬からスタートした3月決算企業の中間決算発表もTOPIX500採用銘柄に限ると先月の31日がピークとなりましたが、今週もまだまだ多くの企業が決算発表を予定しています。こうしたなか明日は味の素(2802)や富士フイルムホールディングス(4901)、ミネベア(6479)、三菱地所(8802)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
米中間選挙終了で戻りをたどる展開がメインシナリオ トヨタの決算にも注目
潮目が変わって株高のシーズンに
2018年10月米国雇用統計プレビュー
米中間選挙後のマーケットのシナリオは
日銀・金融政策維持:弊社アンケートにみる“デフレマインド”と金融政策見通し~正常化にはほど遠いが、長期金利上昇の可能性高まる