2018年11月12日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場で米ドル/円は、米国の中間選挙後の乱高下を経て、一旦高値を試して引けている。まず中間選挙で米上院・下院に「ねじれ」が生じ、政策執行の足かせが懸念され米ドル売り優勢の展開のなか、週安値112.95円を示現した。その後FOMCで金融政策を据え置いたものの、雇用と個人消費の判断は引き上げられたことから米金利は上昇、米ドル/円は8日(木)に114円台乗せ、114.09円の週高値を示現した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

1990年以降、実施された米国の中間選挙は7回、米ドル/円の動きを振り返ると、10月の動きからの反転が5回、継続が2回となっている。アノマリー的には今年10月の米ドル/円の月足が陰線であったことを踏まえると、再現性の高いシナリオは11月の陽線となる。米国ではQ3(7-9月期)の企業決算が一巡、自社株買いが広く再開され米株には下支え要因、VIX指数の低下も支援材料だ。日本の財務省統計で今年9月までの対外直接投資は13兆円を超え、年間ベースでみても2016年の過去最高に迫る勢いとなっている。こうした背景から米ドル/円も底堅く推移するとみている。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で113.00~115.00円、ユーロ/米ドルで1.1200~1.1400ドル、ユーロ/円で127.00~130.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。