今朝はにぎやかな冬の星座も見られましたが、さすがに寒い朝となりました。株式市場も米国株を中心に冴えない展開が続いており、明らかに2年前と違う、そして「中間選挙後は高い」と過去統計などを持ち出して見ても今回は明らかに違うという展開になりました。「アノマリー」といわれるものや「過去の経験則」ということ、そして「統計的に」ということが株式市場には簡単には当てはまらないということなのだと思います。

簡単には株式投資で儲けさせてもらえないということなのでしょう。米国では2年前は「債券から株式へのシフト」が起こり、株式市場も大きな上昇となりましたが、まさに今回は反対に「株式から債券へ」の動きになっている感じです。米国の金利の水準が違うということなのでしょうが、2年前はトランプ大統領への期待が株価を押し上げ、今回はトランプ大統領への失望が株価を押し下げているのだと思います。まだまだ「懸念材料」を取りざたしては買われ過ぎ銘柄を売る動きが続きそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株の下落が止まりません。GAFAといわれたハイテク銘柄等の買われ過ぎの修正が継続しているということに加え、ここのところ堅調となっていたディフェンシブ銘柄も手仕舞い売りに押されるということで冴えない展開となっています。日本市場も買われ過ぎ銘柄の修正が見られ、相場全体としては小動きながらも「冴えない」という雰囲気になっています。

10月の下落からどこで、いつ頃底入れとなるかが注目されるのですが、これまでの急落を見ていると高値から2カ月程度で2番底となっているケースも多く、そろそろ底入れとなってもいいところです。ただ、今回も下落も買われ過ぎの修正が主体なので、「セリングクライマックス」という雰囲気が見られず、ここからさらに急落して阿鼻叫喚のなかで底入れとなってくるのではないかと思います。決算発表が出揃ってきており、いずれにしても売られ過ぎ銘柄等は底堅さも見られるのでしょう。

買われ過ぎ銘柄の修正と売られ過ぎ銘柄の修正がまだまだ続きそうです。森永乳業(2264)などの食品株や三菱UFJ(8306)などの銀行株、そいて三菱商事(8058)などの商社株に注目です。また、パナソニック(6752)もそろそろ底入れ反転が期待されます。

パナソニック(6752)は「毛抜き底」となるかどうか、「ダブルボトム」となるかどうかという事になりそうです。13日の高値を抜けるか安値を割り込むかが注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。