職場で敬遠される人は、自覚しているかどうかに関わらず周囲に嫌われる言動をとっている。「嫌われる人に共通する7つのポイント」に心当たりが1つでもあるなら、改善に努めよう。

(1)不平不満、批判ばかりで解決策を探そうとしない

職場,まとめ,人間関係
(画像=Maksim Toome/Shutterstock.com)

「仕事量が多すぎる」「上司・部下と気が合わない」「給料が低い」--周囲への不平不満や批判ばかりで問題に対する解決策を探そうとしない人は、チームや職場全体にネガティブな影響を与える。

文句ばかり言っていても状況は変わらない。「どうすればこの問題を解決できるのか」について考え、努力するほうが建設的だ。

批判を批評と勘違いし、悪い点ばかり指摘する人も敬遠される。自分の考え方ややり方を一方的に押し付けるのではなく、相手や問題をより良い方向に導くためのアドバイスを与えるべきである。

(2)自分の利益を優先する

自分では賢く立ち回っているつもりでも、自己中心的で計算高い言動を案外周囲は「お見通し」だ。自分の利益を優先するために、「自分の失敗を絶対に認めず、人のせいにする」「他人の功績を自分の手柄にする」といった行為は、職場で不信感を買う。

それほど出世願望が強くない人でも、仕事が忙しい時などは自分の感情や都合を優先しがちだ。精神的・肉体的に余裕のない時こそ、協調や気遣いを忘れないよう心掛けるべきだろう。

(3)人の話を聞かず自分の話ばかりする

たとえ悪気がなくても、人の話に耳を傾けず自分の話ばかりする人は周囲をうんざりさせる。特に職場ではコミュニケーションが重視されるため、「協調性がない」という印象を与えるだけではなく、話を聞いてもらえなかった側は「軽視されている」と感じかねない。大事な仕事が上手くいかなかったり、大きなミスの原因になったりする危険性もある。

自分の話ばかりする人は認めて欲しい願望が強く、自慢話が好きな人が多い。相手は「凄いね」と表面上は賞賛していても、心の中ではあきれたり退屈したりしているかも知れない。 職場の空気を読み「聞き上手」になるスキルを習得すれば、同僚や上司との信頼関係も築きやすくなるだろう。

(4) 社交性に欠ける・過剰にフレンドリー

不愛想過ぎても必要以上に馴れ馴れしくても、職場で不快な印象を与えかねない。「仕事とプライベートをきっちり分けたい」と思っていても、職場環境や人間関係を良好に保つためにはある程度の社交性が必要だ。

米世論調査企業ギャラップが3,100万人以上の従業員を対象に実施した調査では、職場の人間関係の良さが仕事への満足度を50%アップさせるほか、親密な友人が職場にいると仕事への意欲が7倍高まるという結果が報告されている。

しかしフレンドリー過ぎると「相手を尊重していない」「何か裏があるのでは?」などマイナスな印象を与えてしまうかもしれない。「親しみやすい」と「馴れ馴れしい」は別物である点を認識し、適度な距離感を保つのがポイントだ。

(5)時間を無駄にする

「仕事を怠ける」「やたらと会議をしたがる」「必要ない規則やシステムを作る」など、職場での貴重な時間を無駄にする人も周囲から反感を買う。

同僚や上司が自分のペースややり方に合わせてくれると期待せず、職場の一人ひとりが自分の責任と優先順位を持っていることを理解する。時間の浪費につながる行為を特定し、効率化を図る手段を考える必要がある。

同僚や上司の都合を無視して一方的に仕事を進めるのではなく、常に相手のペースや都合を配慮する。自分が「マイペースで仕事が遅い」と自覚しているのであれば、後々周囲に迷惑がかからないように無理のないスケジュールを組む、あるいは事前に相談をしてサポートを求める。こうした気遣いが、結果的にお互いの時間の節約につながる。

(6)相手によって態度を変える

上司や先輩など自分が良く思われたい相手には愛想良く接するのに、後輩や気に入らない同僚には冷たい。あるいは上司や先輩の前では真面目に働くが、そうでない時は怠ける--本人が意識しているかどうかに関わらず、「計算高く、利害関係を優先する人」という印象を周囲に与える。

職場で円満な人間関係を築きたいのであれば、誰にでも分け隔てなく接するべきだ。気が合わない人に対しても「価値観の違い」と受けとめ、好き嫌いを顔にださない努力をしよう。

(7)神経質でいちいち細かい

細かいことが気になって仕方がない人は、「仕事が丁寧だが遅い」傾向がある。完璧を目指すのは素晴らしいことだが、職場ではチーム全体の生産性や効率を下げてしまいかねない。

また、「自分のことだけではなく他人のことも気になる」人も多い。細かいことをいちいち指摘されていては、周囲はたまったものではない。職場では「自分が気になるか」ではなく、「周囲の人も気になるか」という視点に切り替えよう。

文・アレン・琴子(英国在住のフリーライター)/MONEY TIMES

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