平成27年度税制改正によって、相続税がより身近な税金になりましたが、多くの方が保有する「土地」について相続税はいくらかかのでしょうか?
土地の相続税は安い?
例えば自宅の土地の査定額(一般的に売買されている金額)が5,000万円であったとすると、相続税の評価額は約4,000万円程度となります。
これは土地の相続税評価額というのは、国税庁が定めた路線価を用いることが一般的であり、その路線価がだいだい時価の8割に定められているためです。
相続税は土地の額だけでは計算できない
よく、「自分が所有する土地に対していくらの相続税がかかるのか?」という質問を受けますが、土地の評価額だけでは、相続税は計算できません。相続税の計算方法は、全ての財産を合計して、そこから借金等の控除を行った財産全体の額に対して求めるためです。
このため、土地に対する相続税額を知りたければ、全ての財産を網羅的に把握して合計してから計算しなければならないのです。
相続税がかかる土地の評価額を知る方法
では相続税の対象となる土地の相続税評価額はどのようにして知ることができるのでしょうか?
これには国税庁の路線価を用いるのですが、概算で求めるのはさほど難しくありません。
1.国税庁路線価サイトにアクセスします。http://www.rosenka.nta.go.jp/
2.相続税評価を調べたい土地の住所が分かれば、地図上から選択して進んでいきます。
http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h27/index.htm
3.対象地が分かれば(下記の赤塗り潰し部分)、対象地が面している道路に記載された路線価を調べます。下記の場合には、190Dと書かれた数字が路線価となります。ちなみにアルファベットは、借地権の場合に使うものなので、通常は無視して大丈夫です。
4.仮に上記で対象地が100㎡だとすれば、190,000円×100㎡=19,000,000円がこの土地のおおよその相続税評価額となります。190Dの190は千円単位ですので、この190Dの道路に面している土地は、1㎡あたり190,000円で評価することを意味します。
(提供:チェスターNEWS)