最近、エグゼクティブ層に人気の趣味として、ランニング、トライアスロン、筋トレ、自転車などが注目されています。これらの禁欲的なタイプの趣味に加えて、精神面にプラスの影響を与える乗馬をたしなむことで、理想的な心身の状態を目指すことができそうです。乗馬の魅惑をご案内します。

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(画像=Africa Studio/Shutterstock.com)

乗馬という趣味がエグゼクティブ層に向いている理由

乗馬がビジネスマン、中でもエグゼクティブ層の趣味に向いている点として、リーダーシップや観察力が養われることが挙げられます。馬は「人を見る」と言われます。自信がない態度で接すると馬は思うように動きません。暴れている馬でもベテランが乗るとおとなしくなることが多いのは、ベテラン騎手は技術と心で馬をリードできるからです。また、馬の状態を常に観察して、今どのような気持ちでいるのかを把握するのも大切です。その馬の気持ちに合わせて対応を変えることで、人馬一体の状態がつくれます。これらのことは、部下の管理に通じるものがあるでしょう。

さらに、子供の情操教育にも乗馬は有効と言われます。馬への思いやりを持ったり、馬の気持ちをわかろうとしたりすることで温かい感情が養われます。このようなことから乗馬はビジネスや子供の教育に良いと言われます。

乗馬はヨーロッパのブリティッシュ馬術と、アメリカのウェスタン馬術に分けられます。一般的に日本で乗馬として楽しまれているのは、ヨーロッパ発祥のブリティッシュ馬術の方です。イギリス社会のたしなみを反映した馬術で、動きの流麗さや正確さが求められます。公式の場では燕尾服とシルクハットが正装とされています。

乗馬を楽しむ方法には2つの選択肢がある

実際に乗馬を楽しむには「自馬を所有する」方法と「乗馬クラブの会員になる」方法があります。それぞれの概要を確認してみましょう。

●自馬を所有する

こちらを選択する場合は、自馬を管理してくれる乗馬クラブに入会することが前提になります。各乗馬クラブで費用は異なりますが、項目としては入会金・月々の会費・馬の入厩料・月々の預託料などがあります。この他に定期的な装蹄代・予防接種・獣医費用なども必要です。格式のあるクラブでは、これらをトータルすると年間百万円単位がかかる場合もあります。

上記とは別に馬の購入費用もかかります。馬の種類や血統によって違いますが、一例としては、ある伝統ある乗馬クラブでは国産馬で「200万円~」を目安としています。

●乗馬クラブに入会する

乗馬クラブの利用は、会員にならないビジター、会員の選択肢があります。ビジター利用の場合、一回につき数千円から1万円前後で乗馬でき、希望すれば指導を受けることもできます。

本格的に乗馬を楽しみたい人は会員になることで、予約なしで乗馬できる上、インストラクターの指導料が割安になるなどのメリットがあります。クラブによって金額が変わってきます。一例では、大正時代からの伝統がある「東京乗馬倶楽部」正会員の入会金は200万円です(別途、年会費9万6,000円も必要)。

乗馬を趣味にするなら用意したい3点セット

乗馬を始めるとスマートな乗馬ファッションに身を包むのも楽しみの一つになります。基本的なアイテムはキュロット、ヘルメット、ブーツです。

キュロットとは乗馬用パンツのことです。柔軟な動きができるように柔らかく丈夫なつくりにしてあるのが特徴です。価格は1万円前後~数万円あたりで購入できます。

ヘルメットはクラブでレンタルもできますが、購入する場合は1万円前後~です。馬に乗ると2メートル以上の高さから見下ろす形になりますので、いざという時のために必ず装着します。

ブーツは素材によって価格帯が大きく違ってきます。合皮のものであれば1万円くらいでありますが、昔ながらの製造工程にのっとった本革製のタイプになると10万代前半~になります。

ラグジュアリーの中のラグジュアリーブランド、エルメスが馬具発祥というのはご存知でしょうか?馬具製造の技術からレザーグッズブランドへと発展したのです。バッグが有名ですが、未だ馬術用具を生産しています。クオリティーはもちろん一級品です。エルメスでそろえるのもオススメです。

まずは近所のカジュアルな乗馬クラブをビジターとして利用してみましょう。相性がよいようだったらアイテムを購入したり、本格的な乗馬クラブの入会を視野に入れたりするのがスムーズです。(提供=JPRIME

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