2018年12月6日(木)Market TalkのSummary

広木隆,Market Talk
(画像=Thinkstock/GettyImages)

・現在の日本株の状況について

相場が投資家不在のなか、真空地帯のような状況で売られて下がっているが、あきらかに行き過ぎているように見える。悲観心理が勝っているので仕方がないことだが、今まで述べているように、このように相場が総悲観に傾いているときは絶好の買い場だと思う。

・独ZEW期待指数と欧州GDP成長率の下落。政局の混乱と薄れていくECB利上げ期待の後退から今後のユーロとマーケットへの影響について教えて下さい

(ECBは)利上げはできないだろう。来年10月でドラギ総裁が引退、後任でタカ派がくると分からないが恐らく夏には(利上げは)無いであろうから、しばらくユーロは軟調かもしれない。逆に株式にとっては非常にポジティブ。金融緩和が続くなかで、米金利打ち止め感が出てくると株にとってはプラスとなる。ユーロの弱さは日本や世界の株価に悪い話ではない。

米中貿易戦争は追加制裁期限が90日先送りになっただけ、ファーウェイCFOの逮捕と、米中関係悪化による先行き不安でセンチメントが最悪ですが、現時点で何が株価上昇のきっかけになりますか きっかけとなるのは、米長期金利低下を好感して米国株が持ち直すことだ。米国株が上昇することが一番センチメントを改善させるだろう。

・ファナックは今週も大幅安ですが、まだ買い場ということか?

そうだと思う。根拠として中国の景気が回復してきている - 建機の稼働率や鉱工業生産、固定資産投資などが上向いてきた、銀行の融資態度が変わって民間に資金を流している等 ‐ からだ。今後のサプライズは中国景気の回復、それが指標面で出てくることだと思う。そうなったときに買われるのはファナックのような中国関連銘柄だろう。

・年末、年度末の日経平均予想は?

年末には年初来高値ぐらいまで戻ると予想していたが、時間軸的に無理な状況となってしまった。23,000円の節目を回復できればよいというところだ。年度末については、米中貿易戦争の協議期限(90日間)が2月でそこまではもやもやしているだろう。しかしそこを過ぎて関税をかけるものはかけて出尽くすといった形でいけば、今度はいよいよ見えてくる業績を織り込んで年初来高値24,000円超えぐらいは十分あるのではないか。

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広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト

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