日経平均 21,501.62 円 ▼ 417.71 円
≪東証一部≫
売買高 15億1,021万株
売買代金 2兆7165億6400万円
値上り銘柄数 253 銘柄
値下り銘柄数 1,828 銘柄
騰落レシオ(25日) 96.10 % ▼ 11.19 %
為替 1ドル=112.70 円
市況概況
米国株が休場となり、方向感に乏しい展開となるかと思ったのですが、寄り付き直前に飛び込んできたニュースに反応して売り先行となりました。最初は反応も鈍かったのですが、全く戻りもなくじりじりと値を下げるといつものような売りが売りを呼ぶ展開で大きな下落となりました。為替も円高に振れ相乗効果で売り急ぐ動きも見られました。最後は買い戻しも入って下げ幅縮小となりましたが、それでも大きな下落となりました。
昼の時間帯も手仕舞い売りが優勢で後場からの日銀買いが期待されていったん戻りを試す動きもあったのですが、後場に入っていったん買われても戻りが鈍いと見ると再度売り直す向きも多く、じり安継続で売りが止まりませんでした。大型上場の買い付けのための換金売りや年末の持高調整の動きなども重なり、何とか21,500円を保って、下がるから売るというような売りも嵩んで大きな下落となりました。
小型銘柄も主力銘柄と同様に全面安という状況で大きく下げるものも目立ちました。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安となりました。先物はまとまった乗り換えの動きなどもみられ、大きな売りと勘違いしたような追随売りも出て指数を下押す場面も見られました。持高調整の売り買いや目先的な動きを取るための売り買いなども交錯し、米国市場が休場となっていた割には出来高も多くなりました。
ここのところ日本市場でまず反応しなければならないことが多いような気もしますが、時間が経つにつれて下げ幅を広げるということが多く、値動きだけを見ての取引も多いということでしょう。ちょっとした材料が大きな下落につながるということが多く見られ、思った以上に下落が大きいということになりそうです。空売りが積み上がった銘柄から底堅さも見られ、引き続き21,000円を試すところからは下げ渋り反発となりそうです。21,500円~22,000円水準を中心とした保ち合いには違いなさそうで、ちょっとした材料があると上下500円程度は動くということなのでしょう。
●テクニカル分析
日経平均
下値を試す動きになってきました。まだRSIやストキャスティックスは下値余地もあり、下値を試す動きが続きそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。