注文住宅のメリットは、何といっても自由に空間をつくれる点でしょう。「新しく家を建てるなら趣味の部屋を持ちたい」と考える人は多いのではないでしょうか。今回は、さまざまな趣味の空間をつくる事例についてご紹介していきます。
こだわりの部屋5パターン
人に邪魔されない自分だけの空間をつくるためには、注文住宅の設計段階から計画を立てることが大切です。それぞれにかなえたい部屋づくりのポイントを見ていきましょう。
1.書斎でプライベートな空間を確保
多くの人があこがれる書斎。外の景色を活かす大きな窓を設置したり、天井に届くほど高いつくり付けの本棚を壁一面に設置したりすることで、お気に入りの空間をつくりましょう。高さの異なる飾り棚を壁に取り付ければ、コレクションを飾るスペースとしても活用できます。「一人で過ごす時間を家族と過ごす時間と同じように大切にしたいけど、十分なスペースがない」という場合には、リビングや階段の横、寝室の一部など小さなスペースに書斎コーナーをつくることも可能です。
2.音の漏れと響きを考慮した空間づくり
楽器の演奏や音楽鑑賞、映画観賞を趣味とする人におすすめの部屋は、音楽室兼シアタールームです。室内の音が漏れて周辺住宅や家族に迷惑がかからないよう、防音機能を高めて設計することが大切です。防音性能の高い窓や防音ドアを付けたり、壁、天井、床を二重浮構造にしたりすることによって、昼間だけでなく夜間も趣味を楽しむことができます。低音から高音まであらゆる音域をよどみなく響かせるためには、空間を広く設計するとよいでしょう。
3.ホームバーでお酒を楽しむ
一人で晩酌を楽しむほか、来客にお酒をふるまう目的でもつくられるホームバー。夜景を眺めながらお酒を楽しめるようにとバルコニーのすぐそばに設けたり、屋上庭園に特製のホームバーを設置したりするのも粋なものです。室内につくる場合は、周囲を引き戸のある壁で囲み独立した部屋にすることで、よりプライベートな空間が実現できます。書斎スペースの一部をホームバーとして利用するユニークな家もあります。
4.ワインセラーにお気に入りのワインを収納
ワイン好きの人にとって、さまざまなワインを最適な環境で管理できるワインセラーのある住まいは、ぜひかなえたい空間ではないでしょうか。地下室を丸ごとワインセラーにすれば、品質を落とすことなく大量のワインの保管を実現できます。リビングやダイニングの一角に、温度管理ができる小スペースのワインセラーを設けるのもよいでしょう。
5.疲れを癒すバスルーム
新しく住宅を建てる際は、1日の疲れを癒すバスルームにこだわりたい人もたくさんいます。木目調やガラス張りなど内装にこだわって設計したり、露天風呂として屋上に配置したりするなど、とことんわがままになるのもいいかもしれません。
浴室にミストサウナを設置すれば、自宅でもサウナを楽しめます。また、浴室に乾燥機能を付ければ洗濯物を乾かせるだけでなく、カビ防止にも役立つでしょう。あらかじめ室内を暖める予備暖房機能を設置すると、寒い時期に暖房のある場所とない場所の温度差によって血圧が大きく変動するヒートショック対策にもなります。
趣味の部屋のつくり方
こだわりを詰め込んだ空間づくりにおいて気になるのが設備費です。趣味の部屋をつくるための費用について、大まかな目安を見てみましょう。
1.書斎
つくり付け家具と呼ばれる建物固定型の本棚や机をリビングや寝室に取り付ければ、部屋の一部が書斎コーナーになります。つくり付け家具の価格はサイズなどによって異なるので設置したい場合は見積もりをとってみましょう。小さなスペースで十分という場合には、階段下の空きスペースにパソコンラックやカウンターを置くだけでプチ書斎になります。
2.音楽室やシアタールーム
音楽室やシアタールームには防音設備が必須です。「扉や壁を防音対応のものにする」「窓を二重にする」などの対策が必要です。費用は、防音レベルや住宅の構造、演奏する楽器の種類などによって異なります。
3.ホームバーやワインセラーといったお酒関連の設備
ホームバーの実現に向けておすすめなのがグラスや瓶の収納棚の設置です。つくり付け家具ならば立派な収納棚が完成します。バーカウンターは、およそ10万円の市販品から高額の特注品まで幅広く、予算に合わせて選ぶことができます。部屋の一角に置くワインセラーであれば数万円から200万円以上と、大きさ・機能によってさまざまです。
4.サウナ
バスルームに設置するミストサウナは、およそ25万~35万円ほどで購入が可能です(設置工事費は別)。衣類の乾燥や浴室の暖房など、他機能の有無で価格は変わるため、バスルームの機能と合わせて検討しましょう。
こだわりの実現には相談と見積もりの確認を
マイホームを建てる際には、あこがれやこだわりを実現させたいものですが、予算と相談することも大切です。希望する空間づくりのために必要な広さや設備など、住宅会社と相談しながらいくつかの設計パターンを提案してもらいましょう。(提供:MORIZOU online)
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