たとえ同年代であっても、アラフォーともなれば人によって、年収はかなり差がついてきます。お金持ちといわれる、高収入を得ている女性の職業とは、どのようなものなのでしょうか。また、今からでも“稼げる仕事”に就くことは可能なのか、その第一歩となる対策や考え方についても紹介します。

アラフォー女性の平均年収は約400万円でピークは40代後半

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(画像=PIXTA)

厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、アラフォーと呼ばれる年代を含む女性の平均年収は35~39歳で392万5,800円、40~44歳は408万1,000円となります。45~49歳でピークを迎えますが、残念ながらその後は下降していきます。

同調査ではおよそ130種の職業別年収も分かるので、どのような職業が“稼げる仕事”なのかを見ていきましょう。一般的には医師や弁護士などが高収入ランキングのトップとされていますが、今回は同調査の職種別・性別調査を活用し、アラフォー女性にフォーカスした高収入をチェックしました。

女性の高収入職業トップは「航空機操縦士」

女性の年収1位の職業は「航空機操縦士」で、年収は1,113 万円と1,000万円を超えました。2位の職業は「公認会計士・税理士」で、年収は1,044万円。3位は、多くの高収入ランキング記事などでトップに挙げられている「医師」で、1,041万円でした。

同調査は「全国一定規模の民営・公営事業所で雇用されている常用労働者の収入」なので、対象は勤務医となります。開業医と比べると水準は低めだと思いますが、お金持ちになれる女性の職業としてはトップクラスです。男性医師よりも年収がおよそ271万円低いのは、調査対象の平均年齢や労働時間、診療科目などが異なることによる影響だと考えられます。

「士業」の中では高収入とされている「弁護士」は、593万円と意外に低めでした。「医師」と同様に勤務弁護士という理由だと想像できますが、同じ「士業」の「社会保険労務士」は549万円なので、あまり変わりません。

そのほかの医療系職業についても、いくつか紹介しましょう。「薬剤師」は525万円と高めで、「看護師」が477万円、「臨床検査技師」が456万円となっています。いずれも高収入というほどではないものの、資格を取得すれば安定収入が期待できる職業です。高収入なだけでなく、安定性もお金持ちへの第一歩と考えてみてはいかがでしょう。

40代半ばの「大学講師」の年収は、大学教授ほどは高くありませんが、657万円と弁護士を上回りました。何年か講師を務めた後はキャリアを積むにつれて准教授、教授といった道も開けるため、収入と将来性を兼ね備えた職業といえるでしょう。

本当に稼げる、役立つ資格は国家資格

これまでの内容からも分かるように、「法律系」や「医療系」という高収入で安定した職業で働くためには多くの場合、国家資格が必要です。国家資格とは法律に基づき国が認定する資格で、難易度は高いものの、取得すれば高収入を得るための大きな武器になります。

例えば、弁護士資格があれば、法律事務所に限らず、一般企業でも法務担当として専門的な業務を任され、年収のアップが期待できます。弁護士よりもハードルが低い法律系の国家資格も多く、「司法書士」や「行政書士」なども女性に人気があります。

薬剤師や看護師、臨床検査技師の資格を保有していれば、病院だけでなく、医療品・化粧品や食品のメーカーなどの一般企業でも優遇されます。高齢化社会に伴い、医療関連資格のニーズは高まっており、「理学療法士」や「作業療法士」、「栄養士」などは比較的取得しやすく有望な国家資格です。

転職するなら年収アップを狙い、「人脈」の活用を

収入を増やすために、最も身近な手段は「転職」でしょう。転職に適した年齢というのはその人ごとのタイミングだと思いますが、20代の頃とは異なり、40歳前後はさまざまな迷いが生じます。

ただ転職するからには、収入アップが前提ということを心に留めておきましょう。転職サイトや転職エージェントの活用はもちろん、日頃からスキルを磨いておくなど、少しでも年収アップにつながるような意識を持つことが大切です。

さらに、転職の際におすすめしたいのは「人脈」です。キャリアを積んだ40歳前後であれば、今までの仕事を通して、それなりの人脈を持っている人も多いはずです。そのルートを最大限活用しましょう。まだ転職の準備段階という方は、異業種交流会などに積極的に参加すると視野が広がります。

最近は女性に特化したセミナーや交流会も盛んなので、知人や仲間に聞いたり、インターネットを活用したりして、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ポジティブな思考や行動で可能性を広げよう

すぐに高収入を得ることは難しいですが、努力や才能以上に必要なのは常にアンテナを張っておき、ポジティブな思考や行動を心がけることです。日頃から意識することで仕事が面白くなり、知り合いも増えるなど、お金だけではない財産をゲットできる可能性もありますよ。

文・渡辺友絵(ライター・編集者)/fuelle

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