ついつい口走ってしまう「お金がない!」というフレーズ。いつも口癖のように「お金がないのよ」「金欠で……」と言っている人が周りにいませんか?実は、この口癖は心理学的にもとても注意したい言葉。気持ちを切り替え、お金がない日々の負の連鎖を断ち切って、心もお財布も余裕のある生活を実現するためのコツをご紹介します。

お金がない人に見られがちな性格の特徴

お金がない
(画像=MemoriesStocker/Shutterstock.com)

行き当たりばったり、その日暮らし

お金がない人は、計画性に乏しくとりあえずその場をしのげればいいという考えが先行しがちです。セールに飛びついて衝動買いしてしまったり、ついついコンビニに寄ってしまったり。良く言えば「自分に素直」なのですが、それば自制が効かず欲に甘い傾向でもあります。

お金を使うことに罪悪感がないのでお金を使うことへの満足感も乏しく、当たり前のように浪費を繰り返すサイクルをうみだしてしまいます。

楽観主義

「お金がない」という人は、あまり物事を深く考えない傾向があります。「お金がない」と言いながらも、「お金はないけどなんとかなるだろう」という根拠のない自信を持っていることも多く、つい現実逃避しがち。楽観的なのは悪いことではありませんが、お金がない生活を打開したいのであれば、きちんと現実を受け止める覚悟も必要です。でも、だからといって周囲へ「お金がない」と声に出す必要はありません。

借金がある、滞納癖

金銭的に余裕がなくなる一番の原因は「借金」。特に、借金はあるけど最低額を毎月きちんと返しているから大丈夫!と思っている人は非常に危険です。

借金といっても、住宅ローンやマイカーローンは資産でもあるので大きな問題ではありません。問題はカードローンや、キャッシングの借金であり、利子が高いので場合によっては利子の返済ばかりに追われて借金自体は減らないといった最悪の事態も。また、生活費の滞納も借金のひとつです。返済や支払いの遅れによって日々の生活費が圧迫され、「お金がない」と口走ってしまう生活になります。

「お金がない」という言葉がお金も人も遠ざけていく

奢ってほしい、同情してほしいという深層心理を感じさせる

お金がない自分をさらけだし、大変だと労ってほしい。そんな気持ちが例え無かったとしても、ネガティブな発言というのは無意識に周囲へ気を使わせてしまいます。

また、飲み会の席などで「お金がない」なんて口にするのはもってのほか。奢ってほしいなどといった下心が全く無かったとしても、その発言に対して自分も相手も良い気持ちにはなりません。

周りに気を使わせる自虐的な発言をしがち

「お金がない」と何の躊躇もなく言える人は、日頃から自虐的な発言をしがちです。例えば、海外旅行から帰ってきた友人に「私なんてお金がないから贅沢できないよ」なんて言ってしまうと、ひがみっぽくも感じられてお互いに後味の悪い雰囲気になってしまいます。これではせっかくの友人の嬉しく楽しい気持ちも台無しです。人付き合いにおいて、言葉選びというのは重要な要素なので意識的にやめるようにしましょう。

お金がない人はスケジュールに余裕がない

お金と時間というのは密接な関わりがあり、お金に余裕がある人はスケジュールにも余裕があります。洗濯や掃除を外注したり自動化したりなど、お金があれば時間を買うことも可能ですが、それ以上にお金がない人はいつもお財布が気になるので気持ちもせかせかと落ち着かないものです。お財布に現金がなくなるとコンビニのATMや銀行にも頻繁に足を運び、余計な手数料を払ってしまっていることも。

お金のだらしなさは見た目にも表れる

お金にだらしない人には、時間にもルーズな人が多いです。お金と時間に余裕をもたないので、例えば服が汚れていたり髪が整っていなかったりしても気が付かないことも多く、どんなに高級品を身にまとっていてもなんとなくいつも見た目がだらしなく感じられます。気づいたらすぐに手入れしたり、待ち合わせ時間に余裕をもって到着したりすることで、タクシー代などその場しのぎで使うお金も減り、余計な無駄遣いも防げます。

お金がない生活を脱却するための方法

なぜお金がないかを考える

一定の収入がある限り、お金がない原因は必ずあります。「お金がない」と言っても、貯金にあてているからお金がないのと衝動買いばかりでお金がないのは訳が違います。保険の支払いなども含めて家計の収支バランスを一度見直し、身の丈にあった生活を心掛けることが大切です。

「全部使っていいお金」の予算を立てて、お金のストレスをためない

そもそも「お金がない」「貯金しなきゃ」という気持ちに支配されていると、それ自体がストレスになってしまって余計に浪費癖が治らない場合があります。

理想の生活になかなか近づけず、ついつい衝動でセール価格品や安物ばかり買ってしまうため、結局モノが多くて散らかった環境にもなりがち。こういったお金のストレスから解放されるには、普段から「全部使っていいお金」の予算を立てることが大切です。お財布の1万円、全部使っていいんだ!と思うだけで、不思議と満足感や「使ってしまうともったいない」という気持ちも生まれるものです。

口癖とは、将来を変える魔法

口癖とはメンタルに暗示をかけ、あなたを本当にそういう状況にしてしまうような怖い心理的影響力があります。せっかく潜在意識に暗示をかけるのなら、「お金がない」ではなく、「1,000万円貯める!」など前向きな口癖に変えていきましょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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