2019年1月7日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週、年明けの為替市場では正月気分が冷めやらぬなか3日(木)にはシドニータイムにフラッシュクラッシュが発生、米ドル/円、クロス円が急落した。背景は、アップルの業績下方修正等ここまで複数指摘されているが、直接の要因は流動性が極端に低下したなかでの、ストップロスのトリガーからだった。この急落での銀行間取引での公式な安値は104.10円(ユーロ/円では118.64円)、あっさり昨年の安値104.56円も下回った。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週も為替市場では依然ボラティリティは高止まり、流動性の低下も顕著で取引には慎重を要する。今週注目の経済指標は本日7日(月)発表予定の米12月ISM非製造業景気指数、先週発表の同製造業指数が大幅悪化、以降の米金利の低下、米ドル安を招いた。フラッシュクラッシュ以降は全般買い戻しが優勢、中国の預金準備率の引き下げやパウエル議長の講演は一定のサポート材料となったが、その背景にある世界景気の減速懸念は不変のままだ。ここからの戦略、依然、米ドル/円、クロス円も戻りは売り参入の好機とみている。今週一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.00~109.50円、ユーロ/米ドルで1.1300~1.1550ドル、ユーロ/円で121.00~125.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。