豪華クルーズ船での旅人気が高まっています。国土交通省の調査によると、2017年の日本人のクルーズ人口は31.5万人となり、過去最高を記録。クルーズ旅行が、日本人の旅のスタイルとして定着しつつあるという声も高まっています。従来の豪華クルーズ旅行は時間のあるシニアの利用が中心でしたが、最近では短期クルーズの充実から、若い世代にも広がっているようです。本稿はクルーズ旅行をはじめて楽しむ方へのガイドです。
クルーズ旅行の選び方「寄港地で選ぶ」「スタイルで選ぶ」
クルーズ旅行と一言でいっても、多種多様です。 クルーズ旅行の選び方として大きくは「寄港地で選ぶ」と「客船や旅のスタイルから選ぶ」があります。
寄港地で選ぶ
ヨーロッパに向かうツアーはもちろん、ハワイやカリブ(南米)、タヒチなどの周遊、はたまた北極圏を巡る行程もあります。行き先は海外だけではありません。小笠原諸島などへの島旅や、本州の観光地を訪れるプランもあります。また、往路は飛行機などを利用、北海道や長崎での観光の後にクルーズ船でゆっくり帰ってくるなど、旅の一部にクルーズを取り入れるプランもあります。
客船や旅のスタイルから選ぶ
豪華客船の代名詞「クイーン・エリザベス」、2018年3月に就航した世界最大の新造船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」、世界のセレブから愛されてきた日本生まれの「ダイヤモンド・プリンセス」など、乗りたい船からプランを探すのも通な楽しみ方。思いっきり非日常を楽しむためにドレスコードありのラグジュアリー客船を、ゆっくりくつろぎたいのでカジュアルスタイルOKがいいなど、旅のスタイルから選んでもいいでしょう。
注目されているクルーズ旅行には、どんな内容がある?
今、注目されているクルーズ旅行には具体的にどんなものがあるか、いくつかご紹介しましょう。
JTBでは、プレミアムクラス外国客船を貸し切りにして世界一周の旅を行います。2019年4月に横浜・神戸・名古屋から出発し、シンガポール、モルディヴ、フランスなど20ヵ国、31都市を巡る98日間。1名228万円、早割で1月31日までに申し込めば208万円からという価格設定になっています。
また、郵船クルーズも保有する「飛鳥Ⅱ」による2018年3月からの101泊の世界一周クルーズも発売1週間で完売するなど、クルーズ旅行の人気が高まっていることが伺えます。
クルーズ旅行の魅力とは?
しかし、飛行機など移動の高速化が進んでいる時代に、なぜ船の旅が注目されているのでしょうか?魅力を集約すると、以下のようになります。
・ゆったり移動するので、心身に余裕のある旅になる
・フィットネスジムやスパ、リラクゼーションスペースなど設備が充実
・ショータイムや映画上映、カジノなど船内のレクリエーションが豊富
・船内スタッフはもてなし慣れていて、とてもフレンドリー
と、「移動の過程を楽しみながら旅ができる」「時間を贅沢に使う旅になる」という声が目立ちます。
一方、船酔いや携帯電話の電波状況を心配する声もありますが、大型客船ならば比較的揺れも少なく酔いにくい傾向があります。Wi-Fiが利用可能な客船も多数あり、どうしても携帯の電波のつながらない緊急時は、衛星電話によるサービスもありますのでご安心を。
クルーズ旅行へ手軽に行ける短期プランも
長期クルーズに行きたいものの多忙で時間がとれない……そんな方には短期間で豪華な雰囲気をしっかり楽しめるプランがオススメです。
短期プランには、例えば「ダイヤモンド・プリンセス」による横浜〜釜山〜神戸5日間(1人8万6,000円〜)、「サファイア・プリンセス」によるシンガポール・マレー半島クルーズ5日間(1人14万8,000円〜)などがあります。
より手軽に体験してみたい方には、ワンナイトクルーズも。夕方から乗船して夜景を眺めながらディナーに舌鼓、ぐっすり眠ったら海に浮かぶ朝日とともにブレックファーストと、一泊二日でもクルーズ旅行のエッセンスが体感できそうです。短期日程の旅を経てその魅力に取り付かれ、長期クルーズの計画を組まれる方も少なくないそうです。ぜひ一度、ご自身にフィットするスタイルで、洋上の旅を楽しんでみてください。
※本稿で紹介したプランの内容や価格は、執筆時点のものです。(提供:Wealth Lounge)
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