日銀

SG証券・会田氏の分析
(画像=PIXTA)

●黒田総裁 (中立)

・今後とも政策運営の観点から重視すべきリスクの点検行う(1/10)
・今年の経済は、なんとしてもデフレ脱却に向けて前進させる必要 があると思っている。(1/4)
・先行きを巡る不確実性はさらに高まっている。(12/26)
・保護主義的動きは慎重に点検していく必要、これまでわが国への影響は限定的。(12/26)
・物価目標の実現に向け、強力な金融緩和の下で、一歩ずつ歩みを進めていく方針。(12/26)
・株価のベースとなる企業収益の見通しはしっかりしている。(12/20)
・欧米の長期金利が下がる中で日本も下がっている 。プラスマイナス10ベーシスポイントの倍くらいの幅の範囲でマイナスになってもそれ自体は問題ない。(12/20)
・金利の動きが経済物価、内外市場の動きを反映しているのであれば、範囲内なら国債市場の機能が高まる。(12/20)
・当分の間、現在の極めて低い長短金利水準を維持。(12/20)
・必要になれば緩和の手段はある。緩和手段は金利下げや資産買入れ等いろいろ考えられる。(12/20)

日銀
(画像=SG証券)

FRB

●パウエル議長(中立)

・これまで目にしているインフレ指標が落ち着いていることを踏まえ、われわれは経済の展開の仕方を見極める上で辛抱強くなる考えだ。 (1/5)
・景気拡大の軌道を維持する上で適切だと判断した場合は、われわれは政策を迅速かつ柔軟に調整し、経済を支える手段全てを活用する用意を整える。(1/5)
・トランプ大統領から辞任を求められても辞めることはない。(1/5)
・政治的考慮は金融政策の議論で何の役割も果たしていない。(12/20)

●ボスティック(アトランタ・中立-ハト)

・われわれは政策について特定の軌道に固執してはいないことを知らせる必要がある(1/10)
・今年に入る前、1年前に私は、2019年の利上げ回数を2回とみていた。今では19年は1回だとみる。(1/8 )

●バーキン(リッチモンド・中立-タカ)

・われわれが経済情勢にかかわりなく実行する準備を整えた一種の既定の道筋にあるとの考えはわれわれの見解とは異なる。(1/5)

●カプラン(ダラス・中立)

・私は動かないこと、例えば今年最初の数四半期は何もしないことを提唱する。私の基本シナリオを問われれば、全く行動を取らないというのが回答だ。(1/3)

●ブラード(セントルイス・ハト)

・今の政策金利は良い水準にある。FOMCは行き過ぎた利上げとそうでない境界線にいる。利上げしたらリセッションへ足を踏み入れる恐れがある。(1/10)

●エヴァンズ(シカゴ・中立-ハト)

・下振れリスクがなくなり、力強いファンダメンタルズが続けば、ゆくゆくはFF金利が中立を若干上回る水準に上昇すると見込んでいる。インフレ率が当局の対称的なインフレ目標と整合しない形で2%超に向かっている強い兆候は見られないことから、われわれとしては待って、入手するデータや他の動向を慎重に精査する十分な余地があると考えている。(1/10)

FRB
(画像=SG証券)

ECB

●ドラギ総裁(中立)

・警戒を強めながらも引き続き自信がある。(12/17)
・入ってくるデータが予想よりも弱かった。成長の勢いが今後弱まることを示唆している可能性がある。(12/14)
・リスクは依然として、おおむね均衡しているものの、下方向に向かいつつある。(12/14)
・インフレ目標の達成に向け、全ての政策手段を適宜調整していく用意がある。(12/14)

●クーレ専務理事(中立)

・世界の成長は引き続き強く、ユーロ圏とフランスでも成長は安心できるペースだ。(1/4)
・資産購入の停止は「大きな転換点ではなく、変曲点だ」。(1/4)

●ラウテンシュレーガー専務理事(中立-タカ)

・(19年に金利の変更があると)希望し期待しているが、それは第1、第2四半期のインフレ統計次第だ。(12/30)

●ノボトニー(オーストリア・中立)

・われわれは市場で見込まれているよりも力強く迅速に正常化へと動くべきだと私は考える。(12/25)
・(ECBの利上げについて)より長い時間がかかると市場が否定的な見方を強めるなら、懸念すべき展開だ。その背後には、経済動向が統計に現在記録されている数値よりも弱いとの仮定が明らかにあるからだ。コアインフレ率が総合インフレ率に近づくほど、利上げの可能性は高くなる。個人的な意見では、とりわけ預金金利はできるだけ早く見直すべきだ。(12/17)

●レーン(アイルランド・中立-ハト)

・リスクバランスの評価は今後数週間から数カ月、政策担当者にとって大きな課題となる。(12/25)

ECB
(画像=SG証券)

ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 調査部
チーフエコノミスト
会田卓司