昼寝前のコーヒーで午後のパフォーマンスがアップ

起床時や食事の後にコーヒーを飲む人が多いと思われるが、覚醒効果を利用するなら、昼寝の“前”に飲むことをおすすめする。

「目覚まし効果のあるコーヒーを寝る前に?」と不思議に思うかもしれないが、カフェインを摂取してから効き始めるまでの約30分という時間差を利用するのだ。

コーヒーの香り自体には心を落ち着かせる効果があると言われている。そこで、まずはゆったりと香りを楽しみながらコーヒーを飲み、リラックスしたところで30分後にアラームをセットして昼寝をしよう。

昼寝をすると起きてもまだ頭がぼうっとしていることが多いが、コーヒーを飲んでおけばアラームが鳴る頃にカフェインの効果が現れ、気持ちよく目が覚めるはず。しっかりリフレッシュできれば、午後のパフォーマンスが上がること間違いなしだ。

カフェイン効果は緑茶やチョコレートなどでも

覚醒効果のあるカフェインを含む食品は、コーヒー以外にも意外に多い。紅茶や緑茶、烏龍茶といったお茶類のほか、カカオにも含まれ、チョコレートやココアなども該当する。つまり、夕食後にコーヒーを控えても、デザートにチョコレートケーキを選ベばカフェインを避けられないのだ。

(参考)カフェインを多く含む主な食品

コーヒー
(画像=THE21オンライン)

(参考)市販飲料のカフェイン含有量を調査した結果(平成26年3月)

コーヒー
(画像=THE21オンライン)

また、ほうじ茶や玉露、ジャスミン茶など、苦味が少ないお茶にも意外に多く含まれているので注意が必要だ。特に口当たりの良い玉露では100mlあたり約160mgと、コーヒー(約60mg)の倍以上になる。

そして近年、カフェインが多い食品として目立つのがエナジードリンクなどの清涼飲料水だ。もともとコーラに含まれることは知られており、「子どもはダメ」と禁止されていた人も多いだろう。しかし、コーラはせん茶や烏龍茶とさほど変わらないが(100mlあたり約10mg)、エナジードリンクは多いもので100mlあたり約30?50mg。さらに355mlの缶も多く、一度に飲む量が多くなりがちだ。常飲すればカフェインの摂りすぎとなりかねない。

ちなみにコーヒーを含め、カフェインの安全量は体重60kgの人で1日200?400mgとされている (欧州食品安全機構:EFSA)。それと照らし合わせても、やはりコーヒーで2?3杯が限度。

他の食品も含めて、摂り過ぎに注意しながら上手に活用し、メリハリある1日を過ごすことが「いい睡眠」につながるだろう。

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(出典:「営業サプリ」https://www.eigyousapuri.jp/
文:伊藤真美  イラスト:なとみみわ
こちらの記事は、医師の監修のもと制作しております)

営業サプリ編集部(えいぎょうさぷりへんしゅうぶ)
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