土地を購入し注文住宅を建て、心機一転、新生活のスタートを切ろうと思った矢先、近隣トラブルが発生してしまった……とならないよう土地選びにもこだわることが必要です。ここでは、住宅用の土地を購入する前に確認しておきたいことや、土地選びの際の注意点、トラブルを防ぐための方法について紹介します。

近隣トラブルの原因になるものは騒音やペットなど

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(写真=PIXTA)

念願の注文住宅が完成し、転居した後に気になるのが、近隣住民との付き合いです。長く住み続ける家なので、「近所の方ともなるべくトラブルのない、いい付き合いを心がけたい」と思う人が多いでしょう。近隣とのトラブルを避けるためには、その場所にトラブルの元がないかチェックしておくと安心です。

騒音トラブル

時に裁判沙汰にも発展するのが騒音トラブルです。環境省が公表している「平成 28 年度騒音規制法等施行状況調査の結果」を見ると、2016年度の地方自治体に寄せられる騒音に関する苦情のうち、6.2%が家庭生活によるものとなっています。工事などの騒音と同じく、生活音を不快に感じる人がいることが分かります。

家を建てると隣家との距離が近くなりすぎてしまう土地には、注意しましょう。生活音が聞こえる距離では、互いに騒音によるストレスをためてしまう可能性があります。近隣住民の家族構成も、購入する土地を決める際の重要な要素です。特に、小さな子どもがいる家庭の場合は、同じように子どものいる世帯が多い土地を選ぶと安心でしょう。

購入の前に、可能であれば平日と休日の朝、昼、夜と何度か足を運んで現地を確認しておくことをおすすめします。

ペットやその他のトラブル

ペットによるトラブルも少なくありません。動物のふんや尿の状況、鳴き声もチェックしておきたいポイントです。その他、ゴミが道路に散乱していないかなども確認しておきましょう。

購入予定の土地の治安を確かめる

購入予定地の地域全体の治安も確かめておきましょう。その地域でどのような犯罪がどのくらい起きているのかは、各都道府県の警察のホームページから確認できます。例えば、東京都の場合は下記のページから閲覧可能です。

>>事件事故発生マップ|警視庁

周辺に居住している知人や友人がいれば様子を聞いてみたり、実際に現地に足を運んで自分の目で状況を確かめてみたりすることも大切です。可能であれば、騒音チェックと同様に、日時を変えて何度か訪れ、気になる部分がないかチェックしておきましょう。

トラブルを防ぐために同世代、同じような家族構成が住むエリアを選ぼう

自分の年代、家族構成が同じような世帯が住む地域の土地を選ぶことをおすすめします。マンションやアパートと違い、戸建てならば苦情も少ないと考えがちですが、時には「戸建てでも子どもの声が気になる」といった苦情が寄せられることもあります。同じく子どもを持つ世帯が多い地域であれば、子どものいない地域よりもトラブルが起きにくくなるでしょう。

もちろん、注文住宅で建てる家に「ある程度の防音対策を施す」という方法もあります。設計時に相談し、窓、床、天井、壁など音が漏れやすい部分にしっかりと防音対策を行いましょう。窓やドアは防音性能が高いものを選び、床、壁、天井は二重構造にするなどの工夫ができます。

近隣住民と適度にコミュニケーションをとる姿勢も必要です。お互いの生活や性格を知ることができれば、理解不足からくる誤解を防げます。例えば、早朝に車で出勤する必要がある家庭なら、転居の際に「早朝に出勤するため、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれません」など、一言添えるだけでも相手への印象が変わるでしょう。

快適な住環境を手に入れるために、必ず現地確認を

注文住宅を建てる際、快適な暮らしにするためにインテリアや間取りにこだわるのと同様に、土地選びにもこだわりましょう。「通勤や通学がしやすい」「買い物がしやすい」といった面だけでなく、騒音や治安についても調べてから購入することをおすすめします。そして、転居した後はトラブルを避けるためにも近隣住民とのコミュニケーションを大切にしましょう。(提供:MORIZOU online


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