2019年2月22日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

豪ドル/米ドルが乱高下したアジア市場だが、昨日21日(木)のNY市場は小動きだった。注目されたのは、中国が大豆など米農産品の輸入額を年間300億ドル増やす計画を提案したとの報道だ。2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数がマイナス4.1と市場予想の14.0を大幅に下回る結果となり、NY市場の序盤はドル売りが先行。一時110.57円付近まで下押しするも、110.50円の機関投資家のドル買い注文の手前で下げ止まり、その後反発するも111.00円台を回復できるわけでもなく、110.70円レベルでクローズした。セントルイス連銀のブラード総裁は、金利の正常化については終了時期に来ているとコメント。ただ年内の利下げの可能性はあるものの、「基本シナリオ」ではないとしている。一方、トランプ米大統領は高速通信網構築への取り組みを強化するように国内通信会社に発破をかけた模様。従来より高速な5G通信技術の実用化に向け、世界の業界が競い合う中、「未来の技術に関してわれわれが遅れをとらなければいけない理由はない」とツイートした。

現在の為替相場の戦略やスタンス

イギリスとEUは離脱を巡る妥協案で歩み寄りをみせるもの、直ちに合意に至る公算は小さいとのことで、ポンドは少し動きにくいところ。ハモンド英財務相は昨日21日(木)、EU離脱について、EU側と建設的な協議が行われており、早ければ来週にも修正後の離脱協定案が英議会で採決にかけられる可能性があるとの見通しを表明。BBCに対し、来週の動きについて「下院で再び採決を実施する機会があるかもしれない。ただ、今後数日でどの程度進展するかに左右される」と述べた(出所:ロイター)。豪ドル/米ドルを筆頭に、各通貨さまざまなヘッドラインが流れるも決め手にかけ、結局、昨日21日(木)のNY市場は小動きとなった。米中通商協議の好転を背景に豪ドル/米ドルの押し目買い戦略。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。