目次

  1. 名刺交換していなくても、何百倍も仲よくなれる人脈を築ける
  2. 旧華族限定の「霞会館」に鹿鳴館時代から存在する「東京倶楽部」
  3. 日本初の実業家のための社交場に、ヒルズ族のための集まりも!
  4. 帝国ホテル内に一般人はその存在すら知らない会員制バーが!
  5. 富裕層たちはくつろぎながらもビジネスチャンスには敏感に反応
社交場,富裕層
(画像=ZUU online)

2月某日夕刻、斎藤由起夫氏(仮名)はビールグラスを傾けつつ、目を細めてこう言った。

「学生時代、私の所有資産はゼロに等しく、賃貸のワンルームマンション暮らし。そこからスタートし、今はビリオネアと呼ばれる域まで財を成したので、下から上まで一通りのことは知っています。下の層におけるランクアップは、とにかくお金をどれだけ使うかで決まるので容易です。けれど、上の層になってくると、もはやお金を持っているのが当たり前ですから、それだけではランクアップは叶いません。要は、すでに自分よりも上のステータスを得ている『○○さんからの紹介』が必要となってくるわけです」

一般的には、資産が億のケタまで達すると一括りに富裕層として捉えられがちである。だが、この層にもヒエラルキーが存在しており、単に資産を増やせばさらに上へと登っているわけではないのだ。

「プライベートバンクにしても、金融機関によっては相応のランクに達している人でなければ口座を開設できないケースが少なくありません。デパートの外商も、単に自宅まで足を運んでくれるだけにとどまらず、ブランド品の最新モデルが割引価格で提供されたり、稀少品を手配してくれたりといったように、ランクに応じて対応が違ってくるものです。しかも、ブラックカード発行のインビテーションや自動車の限定車販売のように、どのような基準を満たせば自分もその対象となってくるのかが明らかにされていません。さらに上を目指している人たちにとっては、判らないからこそ興味をそそるのでしょうし、もどかしく感じているはずです」(斎藤氏)

名刺交換していなくても、何百倍も仲よくなれる人脈を築ける

斎藤氏がこの取材の場に指定したのは、東京都内某所にある会員限定の社交倶楽部に設けられたバーラウンジだ。そのカウンター席では、企業経営者と思われる白髪の紳士数人がグラスを片手に談笑している。

無論、この社交倶楽部を利用するためには、斎藤氏が冒頭に述べたように紹介者が必要だ。所定の審査を通過した後で相応の入会金を支払い、さらに年会費を負担し続けることになる。

「退会しても入会金は戻ってきませんし、コスト負担が気になるなら、たとえ誘いがあったとしても止めておいたほうがいいかもしれません。でも、こうした場でしか得られない情報や人のつながりがあるのも確か。当然ながら、名刺交換すれば、その時点で人脈が築けたというのはナンセンスです。ところが、こうした社交場での出会いにおいては、名刺交換していなくても、その何百倍も仲よくなれるケースが少なくありません」(斎藤氏)

なぜ、こうして会員を厳選している社交場ではより親密な関係が築かれ、通常なら考えられないようなビジネスチャンスも舞い込んでくるのか? その理由については、この連載の第2回で言及したい。

とにかく、日本国内には選ばれた富裕層だけが集うさまざまな社交場が用意されているのだ。今回は、その主なラインナップを駆け足で消化し、以降の連載で個々にクローズアップすることにしよう。