PASMO一体型のクレジットカードは、買物だけでなく電車・バスの利用でもポイントが貯まるのを知っているだろうか。PASMOを電子マネーとしての使うのはもちろんのこと、カードで買物することによってもポイントの還元を得られる。便利なPASMOオートチャージができたり、さまざまな特典があるPASMO一体型カードを紹介する。

PASMOの交通系ICカードの機能のみ使うはもったいない

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(画像=山田隆俊)

交通系ICカードのPASMOは、首都圏の鉄道・バスのほか、首都圏・仙台・新潟・札幌の各Suicaエリアでも使え、多くの店舗で電子マネーとしても利用できる便利なカードだ。

2018年10月15日からはセブン-イレブンに設置されている、セブン銀行ATMでのチャージもできるようになりますます便利になったが、PASMO一体型クレジットカードへ切り替えることで、さらに利用シーンが広がり同時にポイントも貯められるから使わない手はないだろう。

ソラチカカード――東京メトロで3つのポイントが貯まる

年会費は初年度無料、2年目以降は2,000円だが実質1,000円

「ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)」は、東京メトロへの乗車で貯まるメトロポイントと、JCBのOki Dokiポイント、そしてANAのマイルといった3つのポイントが貯まるのが特徴。

国際カードブランドはJCBで、年会費は初年度無料で2年目以降は2,000円(税別)。入会時にはボーナスマイルとして1,000マイルが付与され、毎年のカード継続で1,000マイルのボーナスマイルがそれぞれ付与される。

クレジット支払いでOki Dokiポイントが貯まる

メトロポイントは1ポイント1円で、東京メトロへの乗車(定期券面区間外)で、平日は5ポイント、土休日は15ポイントがそれぞれ付与されるほか、定期券購入では1,000円ごとにメトロポイント5ポイントとOki Dokiポイント0.5%が付与される。

メトロポイントは東京メトロの駅テナント「メトロポイントPlus加盟店」(自販機含む)で、PASMO電子マネーを利用することでも付与される。店舗では200円利用につき1ポイント、自販機では100円利用につき1ポイント付与される。

クレジット支払いでは1,000円ごとにOki Dokiポイントが1ポイント(5円相当)付与され、さまざまな商品と交換できる。

楽天スーパーポイントやnanaco、ANAマイルに交換できる

メトロポイントはPASMOへのチャージだけでなく、楽天スーパーポイントやnanacoポイントなどにも交換可能だ。

またANAマイルとメトロポイントの相互交換も可能で、交換レートは1万マイル→メトロポイント1万ポイント、メトロポイント100ポイント→90マイル。ANAのマイルとしては搭乗時の搭乗マイルに加え10%のボーナスマイルが付与される。

そのほか、海外・国内最高1,000万円の旅行傷害保険と、年間最高100万円のショッピングガード保険が付帯する。

東急線の定期券購入で最大3%還元される「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」

年会費は初年度無料、2年目以降は1,000円

「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」は、PASMOへのチャージやクレジット支払いでTOKYU POINTが付与され、貯まったポイントを1ポイント→1円としてPASMOへチャージできるのが特徴。国際カードブランドはMasterCardかVisaを選べ、年会費は初年度無料、2年間以降は1,000円(税別)。

クレジット支払いで1%ポイント付与

ポイント付与はクレジット支払いで1%、PASMOへのオートチャージや東急線定期券購入で1%、東急線いちねん定期(1年分をまとめて購入する定期)で3%となる。そのほか、土日休日東急バス乗車で月最大50ポイントまで付与される。東急グループ・提携企業の店舗でもポイントが付与され、現金払い時のカード提示のみでも最大10%分が付与される。

JALマイルも貯められTOKYU POINTとの相互交換もできる

カードにはJALマイレージバンク機能もありJALマイルも貯められる。TOKYU POINTとJALマイルは相互交換も可能で、交換レートは2,000ポイント→1,000マイル、1万マイル→1万ポイント。

そのほか、海外・国内ともに最高1,000万円の旅行傷害保険も付帯する。注意したいのはクレジット利用明細の書面受け取りを希望するとポイント還元率が0.5%まで半減してしまうことだ。

東武線特急券購入で最大10%還元される「東京スカイツリー東武カードPASMO」

年会費は初年度無料、2年目以降は1,000円だが実質無料

「東京スカイツリー東武カードPASMO」は、クレジット支払いや定期券・特急券の購入などで東武グループポイントが付与され、同ポイント加盟店で使えるお買い物券に交換できるのが特徴。

国際カードブランドはVisa、MasterCard、JCBから選べ、年会費は初年度無料、2年目以降は1,000円(税別)かかるが、年間クレジット利用が10万円以上なら1,080ポイント(1,080円相当)が付与されるため、年会費は実質無料と考えていいだろう。

クレジット支払いで0.5%ポイント付与

クレジット支払いで0.5%、東武線の定期券購入で1.5%のポイントが付与されるほか、携帯電話で特急券などを購入するチケットレスサービスを使い、クレジット支払いすると3%、特急列車の時間帯によっては2%または7%ポイントが加算されて最大10%付与される。

そのほか東武百貨店で1,000円(税別)以上の利用で初年度3%のポイントが付与され、次年度以降は同店での年間買上額が20万円未満で3%、20万円以上50万円未満で5%、50万円以上で7%のポイントが付与される。

東京スカイツリー内の施設利用ではポイントアップ

東京スカイツリーと同施設内のすみだ水族館では100円(税込)以上の利用で1%のポイントが付与され、東京ソラマチとコニカミノルタプラネタリウムではクレジット支払いで2%、現金払い時のカード提示で1%付与。また東京スカイツリーで展望デッキ当日券10%割引や、駐車場2時間無料などの特典を受けられる。

沿線の商業施設での優待も検討材料に

いずれのカードも沿線の商業施設の優待がついているので、ポイント還元率だけでなく、自分が日常的に利用する路線、施設を含めて検討するといいだろう。紹介したカード以外でも、よく使っている路線のPASMO機能つき提携カードなら、ほとんどの場合で年会費以上のメリットがあるはずだ。

文・モリソウイチロウ(ライター)/MONEY TIMES

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