「嵐の前の静けさ」という状況から一気に下落となりました。決定的な材料があったということでもなく、景況感の悪化で米国金利が下落、それを受けての円高や株安を嫌気したという感じです。積極的に売り買いを急ぐような動きも限られましたが、買い急ぐ理由もないということで大きな下げになりました。持ち高調整の売り一巡、配当落ち後の動きに注目です。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
75日移動平均線を割り込んだところで下げ渋りとなりました。まだまだ雲のサポートなどを確認するような冴えない展開も続くのでしょうし、上値は25日移動平均線や基準線に押さえられるのでしょうから、雲のねじれの日柄で上下どちらに向かうかで方向が決まるのでしょう。
☆ 本間宗久相場三昧伝 ☆
大きな下落となりましたが、こうした時こそ、本間宗久などの言葉として伝えられている相場格言などに頼るということでいいと思います。大きな下落が起こると「下落の始まり」なのか「押し目」なのかと迷うことが多いのですが、「下落の始まり」として考えていた方がいいのではないかと思います。
リーマンショック時のように、あるいは昨年2月の時、そして2015年夏場のようにいったん下げ止まっては売られるということも多いので、押し目としっかりと確認してから出動しても良いと思います。結局は売られすぎ「旗、米、我」が弱気になっているから、こうした大きな下げになるので、いずれは戻すことが多いのですが、まずは下落の始まりと考えておくということでいいのでしょう。(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介