二子玉川の再ブランド化

もともと住みたい街として人気のあった二子玉川は、二子玉川ライズ・ショッピングセンターの開業によって、川崎、横浜からの買い物客の更なる呼び込みに成功しています。20代後半から30代の女性をターゲットとした二子玉川ライズ・ショッピングセンターは、百貨店離れが著しいファミリー層へアプローチし、玉川高島屋との差別化を図っています。ファミリー層の支持をえることで、住みたい街、憧れの街としての人気はさらに高まると見込まれます。

2015年6月には、第2期事業として完成するオフィスビルには、楽天の本社が入居することが決まっています。IT業界を牽引する大手企業の入居によって、職住接近の街としての魅力も高まることでしょう。

玉川高島屋がある住宅地という印象が強かった二子玉川ですが、二子玉川ライズ・ショッピングセンターの開業によって、駅の東西に商業施設が存在し、一大商業エリアへと変貌を遂げています。また、オフィス街のイメージがこれまでなかった二子玉川ですが、核となる楽天の移転によって、IT関連産業の移転も見込めます。

もともと、駅前に何もなかったエリア、人気のなかったエリアの再開発ではなく、二子玉川は憧れの地とされていた場所です。住居地としてだけではなく、商業、オフィスのエリアとしても、ブランド化していくことでしょう。


二子玉川のオフィス需要に注目

企業にとって、名刺に書かれた住所はビジネスを展開する上で重要であり、山手線の内側へオフィスを構えることが目標とされることが多くあります。二子玉川は、山手線の外側であり、これまでオフィス街のイメージはありませんでした。

楽天の移転によって、オフィス街としてのイメージが一般化することで、都心よりもまだまだ安価でオフィスを借りられ、もともとイメージのよい二子玉川のオフィス需要は増大すると見込まれます。二子玉川駅は東急田園都市線の駅ですが、半蔵門線と直通運転が行われており、大手町まで電車一本で30分ほどです。中規模のオフィスビルの入居率も上昇も期待されます。二子玉川の再開発では、オフィス関連ビルへの投資が狙い目です。

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