あえて手紙を出す。しかも大事なことは「追伸」で
あるいは、メール、SNS全盛の時代だからこそ、手紙やハガキは顧客の印象に残るという点では最も効果がある。
文字が下手だとついつい手紙を敬遠しがちだが、文字の上手下手は相手にとっては全く関係ないので、下手なりに丁寧に書けば逆に効果的なくらいだ。
それでもまだ、ためらいのある人に朗報を。
私自身「字が下手」といったレベルではなく、これまでの人生で自分より字が下手な人にはたった1回しか出会ったことがない。
最悪、文章はパソコンで作成し、署名だけ自筆でという方法もあるので、とにかく手紙を出す方向で考えて欲しい。
また、直筆かパソコンかに関わらず、手紙やハガキを利用する際のテクニックとして、重要なことや一番伝えたいことは本文に書くのではなく、「追伸」「PS」に記したほうが相手には伝わるという技も知識として知っておくといい。
切手によって開封率が変わる!?
これも相手の印象に残る「仕掛け」の1つだが、切手の使い方のコツも紹介しておこう。
やってはいけないのは、普通切手や料金別納と印刷されたものを用いることだ。なぜなら当たり前過ぎて相手に何の印象も与えないどころか、ちょっと事務的な印象すら与えてしまうからだ。
なので、そうならないよう古くから記念切手が好まれて使用されてきたし、今なら特殊切手と呼ばれるキャラクターやカレンダーの図柄のような芸術性に優れた切手やシール切手が定期的に発売されているので、用途に応じ、こうした切手を用いたほうが相手の印象には残る。
ついでにいうと、セミナー案内を持参でなく郵送する場合も、料金別納の封書より、こうした特殊切手を組み合わせて使ったほうが、相手には配慮が伝わるので開封率は高くなる。
もちろん、パソコンで印字された宛名より毛筆のほうが開封率は高くなるが、コストを考えるとこの特殊切手作戦は侮れない方法だ。
さて、これらの「仕掛け」の共通点だが、すべてほんの「ひと手間」なのだが、これを顧客への配慮という人もいれば、「気が利く」と表現する人もいる。
今さら、「気が利く人になりましょう」とは言わないが、ちょっとした「ひと手間」がかけられると売れるようになるので、まずはこの配慮について、できることから始めてみよう。
(出典:営業サプリ https://www.eigyousapuri.jp/ )
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大塚 寿(おおつか・ひさし)エマメイコーポレーション代表取締役
1962年、群馬県生まれ。1986年、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。サンダーバード国際経営大学院でMBA取得後、営業研修を展開するエマメイコーポレーションを創業、現在に至る。著書に『リクルート流』(PHP研究所)、『オーラの営業』(Nanaブックス)、『仕事をつくる全技術』(大和書房)、累計28万部のベストセラー『40代を後悔しない50のリスト』シリーズ(ダイヤモンド社)など多数。共著に『法人営業バイブル』(PHP研究所)など。(『THE21オンライン』2019年03月07日 公開)
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