みなさんは貯金している銀行をどのように決めていますか?「よくわからないから適当に決めている」という方はちょっともったいないかもしれません。どうせ貯金するならやっぱりできるだけ高い金利の銀行を選びたいですよね。

「でも銀行はたくさんあるし、どの銀行が金利が高いのかわからない」という方も多いと思います。

今回は貯金するのにうれしい高い金利を提供している銀行をご紹介します。これから貯金する銀行を決める方、あるいはもっと金利の高い銀行を探している方は必見です。ぜひ参考にしてください。

貯金金利の仕組み

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(画像=PHOTOBUAY/Shutterstock.com)

まずは金利の基本についておさえておきましょう。

普通預金より定期預金の方が高金利

銀行は主に2つの預金口座を用意しています。定期預金と普通預金です。定期預金は期間を定めて一定期間預け入れる預金で、普通預金は特に期間を定めていない預金です。

普通預金は金額や預け入れの期間に条件がありません。一方定期預金は最低預け入れ金額や預け入れ期間に条件が付きます。普通預金と比べるとデメリットですが、その分上乗せ金利が発生します。そのため普通預金より高い金利を受け取ることができるんですね。

日本銀行によると、定期預金(預け入れ条件:300万円未満5年間)の平均金利は0.013%で、普通預金の13倍程度の金利が付く計算です。やはり定期預金の方が金利が高いことがわかりますね。

  普通預金 定期預金
(300万円未満、5年間)
平均金利 0.001%  0.013%

定期預金は途中解約に注意

定期預金は一定期間預け入れることを約束し、その代わりに高い金利が付く預金です。ですから途中解約するとペナルティが発生します。

ペナルティは「上乗せ金利の剥奪」です。つまり一定期間預け入れる約束を破るわけですから、その分の上乗せ金利はなしという処理になります。

途中解約すると、上乗せ金利の代わりに「途中解約利率」という低い金利が遡って適用されます。途中解約利率は一定ではなく、銀行によって違います。

<定期預金>金利の高いおすすめ銀行

ここでは具体的に高い金利を提供している銀行を紹介します。

オリックス銀行の「eダイレクト定期預金」

オリックス銀行の定期預金は5年満期だと0.3%の金利が付きます。全国平均の約23倍ですから、定期預金の中ではかなり高い金利ですね。オリックス銀行のインターネットバンキング・サービスである「eダイレクト預金口座」を持っている方が利用でき、100万円から預け入れが可能です。

SBJ銀行の「ベスト積金」

オリックス銀行の定期預金は100万円以上のある程度まとまった資金が対象でしたが、SBJ銀行の「ベスト積金」は少額から積立てるタイプの定期預金です。ひと月1,000円から積み立てることができ、5年満期で0.25%の金利が付きます。

積立定期預金は期間中ずっとお金を貯金し続ける契約です。5年満期なら、最初の預け入れから5年間毎月積立てる契約になります。

SBJ銀行の「ベスト積金」はオリックス銀行より金利は少し下がります。しかし、これからちょっとずつ貯めていこうと考えている方にはおすすめです。

<普通預金>金利の高いおすすめ銀行

「貯金はしたいけど、もしかしたら解約しちゃうかも」という方は普通預金を選択しましょう。条件をクリアすれば普通預金ながら高い金利を受けとることができます。

イオン銀行で最大0.15%の金利

イオン銀行の会員ランク「Myステージ」を上げると、普通預金金利が最大0.15%にまで上がります。全国平均の150倍ですからかなりの好条件ですね。

イオン銀行スコアを150点以上獲得するとMyステージが最高の「プラチナ」になり、普通預金が0.15%になります。イオン銀行を利用すればするほどスコアが貯まる仕組みで、給与の受け取りやイオンのクレジットカードを利用すると貯まっていきます。

楽天銀行で0.1%の普通預金金利を

楽天銀行も普通預金金利が高い銀行としておすすめです。0.1%の金利が付き、平均の100倍程度の金利が適用されます。

楽天銀行の普通預金金利を0.1%にするには楽天証券口座の開設が必要です。楽天証券口座の開設が条件になりますが、実際に投資することは条件に含まれません。ですからリスクを嫌う方は投資をしなくても大丈夫です。

楽天証券口座を開設し、楽天銀行と楽天証券口座を連携させる「マネーブリッジ」を設定すれば0.1%の優遇金利が適用されるようになります。

イオン銀行より金利水準は下がりますが、利用額に応じた条件がないので簡単に高金利にすることができます。

貯金するなら金利の高い銀行で

預け入れる期間をクリアできるようなら定期預金を、解約の可能性にも対応したいなら普通預金を選択しましょう。いずれの預金も、今回ご紹介したような高い金利がつく銀行を選択すると効率がよいです。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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