「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」(銭形幸一)。
先月、漫画家のモンキー・パンチさんの訃報が伝えられました。モンキー・パンチさんといえば『ルパン三世』ですよね。銭形警部のセリフではありませんが、ルパンの魅力に心を奪われたファンも多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。私が子供の頃初めて観た『ルパン三世』(第1シリーズ)はハードボイルドタッチで現在の作品とはテイストが違っていましたが、峰不二子のハニートラップは健在でした。当時子供だった私でさえ「これは罠に違いない!」と分かるようなハニートラップにルパンは簡単に引っかかっていましたね(それもこの作品の魅力の一つですが)。
ところで、『ルパン三世』はフィクションですが、ハニートラップ等を現実のリスクとして警戒する人は少なくありません。私のFP事務所のクライアントには企業経営者もいるのですが、彼らの中には「痴漢冤罪(えんざい)リスク」を回避するために電車を利用せず、運転手付きの社用車で通勤している人も多いです。もちろん、すべての痴漢冤罪がハニートラップではないと思いますが、たとえ冤罪であったとしても「痴漢の疑い」をかけられただけで会社の信用を大きく落としかねないのも事実です。企業経営者にとって痴漢冤罪リスクは「コーポレートリスク」でもあるのですね。
ちなみに、保険商品の中には痴漢の疑いをかけられた場面等で弁護士費用を補償する「弁護士費用保険」があります。この弁護士費用保険は「少額短期保険」または「ミニ保険」と呼ばれる商品の一つです。「ミニ保険(少額短期保険)」は保険金額が死亡の場合で300万円以下、損害の場合は1000万円以下と少額で、保険期間が1年(損害保険は2年)の商品です。日本少額短期保険協会の正会員は100社で弁護士費用保険のほかにも、ペット保険や認知症保険、スマホ保険など様々な「ミニ保険」を販売しています。
今回はそんな「ミニ保険」の最新トレンドをお届けしましょう。