人が亡くなられますと発生するのが「相続」です。不動産を所有している方が亡くなられた場合、通常の相続よりも手続きが複雑化しますので、どのように手続きをし、相続税を申告するのか、全体的な流れを事前に把握しておくことはとても重要です。

また、地価の高い都心部にお住いの場合、現金預金はあまりないが土地や建物などを所有している場合は相続税の基礎控除額を大幅に超えてくる可能性もあります。

決して、現金財産が少ないからと言って相続税は他人ごとではありません。まずは、不動産相続のポイントを押さえながら、適切な納税対策を立てていきましょう。


不動産相続の大まかな流れ

まずは不動産相続の全体的な流れをご説明します。

  1. まずは、亡くなられた方が作成された遺言書がないか捜索(公正証書遺言であれば役場に問い合わせ)
  2. 役所から戸籍を取得し、相続人を特定
  3. 相続財産の全容を把握
  4. 相続人で遺産分割協議
  5. 不動産相続の登記

大まかな流れはこのようになります。不動産を相続する上で一番大切なのが3の相続財産の全容を把握することです。特に不動産の場合は評価額が大きいため、正確に確認しませんと後々、申告漏れによる追徴課税などの可能性もあります。また、担当する税理士によっても不動産の評価額は微妙に変わったりしますので、できる限り相続に詳しい方に依頼することをお勧め致します。

具体的には、固定資産税通知書や、権利書などで不動産の有無を確認していきます。