定職に就いているのに貯金がないと言う人の中には、特に無駄遣いしているわけではなく、むしろ自分なりに節約をしていたり、OLとしての意識が高い人が多いものです。ただし、それが本当に節約になっているか、また本当に自分にとって大切なことのためにお金を使っているかは、一度考える必要があります。今回は貯金ができない女性にありがちな特徴を4つご紹介します。

貯金できない女性の特徴1:セール品をまとめ買いしていくら得したか計算している

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(画像=PIXTA)

洋服や靴・カバンなどをセールのときにまとめ買いし、合計いくら得したか計算して節約したつもりになってはいないでしょうか。そもそも、まだ使える服があるのに新しい物を買うのは、いくら安く買えたとしても節約ではありませんし、そうしてセールで買った服が本当にお気に入りになっているかも考える必要があります。もしかしたら、タンスの中で眠っている物も多いのではないでしょうか。

最初に掲示された金額、例えば「定価」や「メーカー小売希望価格」などの情報は強く印象に残り、人の判断や意思決定に強く影響を与えます。これを「アンカリング効果」と言います。

例えば、靴が8,000円で売っていた場合、デザインや品質、素材などを見て、この靴に8,000円の価値があるか、お買い得なのか考えますよね。しかし、よくあるように定価2万円の靴が60%引で8,000円になっていた場合、私たちは深く考えることなく最初の2万円という価値を受け入れ、1万2,000円も値が下がっているならお買い得に違いないと判断してしまいます。

つまり、セール品は本当にお得かわかりません。値引額に釣られてセール品をまとめ買いするのはやめましょう。

貯金できない女性の特徴2:同じ人と月に何回も飲み会に行っている

1回飲み会に行くと3,000円から5,000円かかり、さらに二次会、三次会と続くと1日で1万円を超えることもあります。もちろん友人との交流は人生にとって不可欠ですし、次の日からの仕事に向かう元気を与えてくれることもあります。

しかし、同じ人と頻繁に飲みに行っている人は要注意です。同じ人とずっと会っていると、はじめは自分たちの仕事や趣味、やりたいことなどで盛り上がりますが、お互いのことを話し終えると、どうしても他人の噂話などの割合が増えていきます。

友人といつも立派な話をする必要はまったくありませんが、ネガティブな会話をするためにお金を使うことは避けましょう。もし心当たりがあるなら、まず飲み会の頻度を2ヵ月に1回にしてみたり、飲み会ではなくランチにしたりするなど、工夫してみてください。

貯金できない女性の特徴3:月々の支出で「自己投資」の占める割合が大きい

遊びや旅行などの「娯楽費」の場合、今月は使いすぎたかなと見直すこともできますが、英会話や料理教室などの習い事や、ジム・ヨガなどのスポーツは、自己投資という側面があるので、無駄遣いという意識が芽生えにくいものです。

これらの自己投資の中に、仕事が忙しくなって行けていないもの、生活パターンが変わって回数が期限までにこなせなくなっているものはないでしょうか。もし月会費を無駄にしているものがあれば、一旦解約しましょう。また必要になったとき、改めて入会すればいいだけです。

貯金できない女性の特徴4:帰り道でコンビニに立ち寄るのが日課になっている

必ず買わなければいけないものは無いけど、雑誌をチェックするために、なんとなくコンビニに立ち寄るのが日課になってはいませんか。また、コンビニに入ったらとりあえず飲み物やお菓子コーナーで「新商品」「期間限定商品」を探してしまう人も要注意です。

貯金ができない人の中には、大きい買い物で浪費するより、日常のちょっとした支出が積み重なっている人がとても多いものです。自分が無意識にコンビニに立ち寄っていないか、一度思い返してみましょう。

依存から離れて身軽になろう

貯金できない女性の特徴を4つご紹介しましたが、これらはどれも、ブランド品が欲しい、誰かと一緒に居たい、意識が高くありたい、そして飲み物やお菓子が欲しいなど、ある種の依存から来ているものと考えられます。心当たりがある項目があれば、それらのものから離れる計画を立てましょう。きっと心も身軽になってお金も貯まりやすくなるはずです。

文・松岡紀史(ファイナンシャル・プランナー、ライツワードFP事務所)/fuelle

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