「銀行の金利はほとんど0」が常識になりつつありますね。銀行金利には期待していないという方もかなり増えているのではないのでしょうか。しかし、期待しないあまり銀行をちゃんと選ばず、知らずに高金利を逃しているかもしれません。

低金利でもできるだけ高い銀行を選ぶと資産形成に違いが出てきます。今まで銀行を適当に決めていた方も、もう一度ちゃんと選択してみましょう。

銀行金利ってそんなに重要?積立シミュレーション

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(画像=Teerawit Chankowet/Shutterstock.com)

銀行はお金を預ける場所ですから、お金を預けるメリットである「金利」は銀行選びの大事な要素です。しかし、日本中が低金利なのですから、「金利の差なんてそんなにないのでは?」と思うかもしれません。でもたとえ小数点以下の差でも、資産形成には意外に違いが出るんです。

たとえば、毎年10万円の積み立てを、金利0.1%の銀行と0.2%の銀行で30年間行う場合をそれぞれ考えてみましょう。利払いは毎期末で、支払い利息を元本に組み込む「複利」で計算します。

  10年 20年 30年
0% 100万円 200万円 300万円
0.1% 100万4,500円 201万9,100円 304万3,900円
0.2% 100万9,000円 203万8,500円 308万8,600円

30年間積立を続けると、0.1%の違いで4万円以上の違いが出ました。ちょっとした旅行に行ける金額ですよね。

この差は期間が長くなるほど大きくなります。長期の資産形成計画を立てる場合、できるだけ高い金利を選択した方が有利なのです。

金利は複利の方が有利

上記の計算では複利を使用しましたが、資産形成を考えるならできるだけ複利型の銀行預金を選択することをおすすめします。「単利型」より資産形成が有利になります。

単利は支払い利息をそのまま受け取ってしまう方法です。一方複利は支払われた利息を元本に組み込む方法で、こうすることで金利が金利を生む好サイクルが生まれます。この違いが長期の資産形成で大きな差になるのです。

今さら聞けない銀行預金・金利の基礎知識

身近な銀行金利ですが、身近すぎてちゃんと考える機会が少ないかもしれません。銀行金利についてもう少し踏み込んだ知識を身に付けましょう。

銀行預金の種類

預金には大きく「普通預金」と「定期預金」の2つの種類があります。普通預金は預け入れ期間の約束がなく、定期預金は一定期間預け入れることを約束した預金です。

普通預金より定期預金の方が高金利

一定期間預けるという制限があるので、その分定期金利の方が金利は高い傾向にあります。普通預金の全国平均は0.001%ですが、定期預金は0.018%です(10年定期、1,000万円以上)。

定期預金は解約に制限があり

約束した預け入れ期間前に解約する場合、ペナルティが発生します。ペナルティは銀行ごとに違いますが、上乗せ分の金利が剥奪される処置などがとられます。

銀行金利には税金がかかる

ただでさえ低金利ですが、銀行の金利にも税金が掛けられます。利子所得として20.315%が源泉徴収されますから、「年率◯%」と書かれていても約2割減の手取りになる点に注意しましょう。

高金利銀行おすすめ3選

高い金利を設定している銀行はいくつかありますが、その中から3行ご紹介します。

オリックス銀行「eダイレクト定期預金」

オリックス銀行のeダイレクト定期預金は半年~5年満期を選べますが、5年満期の場合年間0.35%の金利がつきます。100万円以上の資金が対象で、3年と5年満期は半年複利で運用できますから高金利かつ効率的に運用が可能です。

SBJ銀行「ベスト積金」

定期預金は最初にまとまった資金を預ける以外に少額ずつ積み立てる「定期積金」もあります。SBJ銀行のベスト積金は月1,000円からの積立が可能で、5年満期だと0.25%の金利が付きます。

利払いは複利ではなく単利型ですが、これからちょっとずつ資産形成していきたい方にはおすすめです。

楽天銀行「マネーブリッジ」

定期預金の拘束期間に躊躇している方は、普通預金でも0.1%の金利が付く楽天銀行をおすすめします。

楽天証券口座を開設し楽天銀行と連携させる「マネーブリッジ」を利用すると、普通預金金利が0.1%にまで上昇します。楽天証券口座は開設のみが条件なので、取引しなければリスク0で高金利になりお得です。

銀行金利をさらに効率よく

資産形成するには複利が重要とお伝えしましたが、その他にも効率よく金利で運用できる方法があります。

iDeCo(イデコ)で定期預金

老後資金の形成で注目されるiDeCoですが、実はリスク商品だけでなく定期預金も扱っています。拠出金が全額所得控除になるので節税高価が高いですし、金利に約2割掛かっていた税金も掛かりません。

60歳まで出金できない点には注意が必要ですが、非常に効率よく資産形成できるので検討したいところです。

銀行の金利上乗せキャンペーンを上手に活用

銀行が随時行っているキャンペーンもチェックしましょう。時期や条件がありますが、中には数%も上乗せ金利を設定しているものもあります。

預け入れ期間が短いものも多いですが、お得なキャンペーンがあれば検討したいですね。

高金利で安定的な資産形成を

銀行金利は低いですが、やはり資産の保全性は非常に高くなります。高い安全性を確保しながら有利な運用ができるよう、できるだけ高い金利の銀行で資産形成されることをおすすめします。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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