要旨

インシュアテック,オスカー
(画像=PIXTA)

昨夏、グーグルの親会社、アルファベットが、設立わずか6年の新興医療保険会社「オスカー」に、3.75億ドルの出資を行ったことが注目を集めた。

オスカーは、保険(インシュアランス)とテクノロジーを掛け合わせたインシュアテック分野でいち早く世界の注目を浴びたスタートアップ(新興)企業であるとともに、進化したデジタルテクノロジーを医療に適用する最先端のデータヘルス企業でもある。

オスカーは、医療保険会社として保険事業を主に営んでいるが、米国医療制度の特殊性もあって、その事業内容は医療サービス提供の方向にも大きく踏み出しており、遠隔医療、電子カルテ等、自身が是と考えるデータヘルスを自由に切り拓いていっている。

本稿では、インシュアテック、デジタルヘルスの実験企業とも言えるオスカーのあり方を見ることにより、デジタルを活用した、「これからの保険経営」、「これからの医療」を考えて行く上での参考に供したい。