2019年7月12日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週マーケットが注目していたパウエルFRB議長の議会証言では、「労働市場は健全な一方、中国との貿易戦争などのリスクが存在する」と指摘。加えて6月のNFPの伸びが市場予想を上回ったことが金融当局の見方を変えたかとの質問に「答えはNOだ!」と明確に返答。結果今月のFOMCでの利下げ織り込み度が再び上昇。50bpの利下げ織り込み度が一時24.5%まで急上昇した。即時にモルガン・スタンレーのエコノミストが弱気なコメントを発表するとともに、「米当局は7月に50bp利下げ」との予想を発表した。チェタン・アーヤ氏率いる同社エコノミストはリポートで、「景気の勢いが一段と、しかも急激に失われるリスクに備えるために強力な政策対応が必要だ」と指摘。リスクは引き続き下方向に傾いており、金融環境が引き締まれば企業債務のリスクが前面に押し出され、成長への大きな打撃が生じかねない」と分析した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週5日(金)発表の6月雇用統計の強い内容を受けてトレーダーらは30、31両日のFOMCで大幅利下げが決まる観測を後退させているが、モルガン・スタンレーのエコノミストらは、下振れリスクへの対応で「迅速かつ前倒しの調整を引き続き予想している」とし、それは今月の50bp利下げを意味するとリポートに記した(出所:Bloomberg)。米金利先物市場では50bpの利下げ予測が高まっているが、モルガン・スタンレーも50bpの予測をしたことで、米金利は低下。米金利の低下により、米ドル/円の下値余地は拡大。スタンスは米ドル/円の戻り売り継続で。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。